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2020年5月13日(水)

学生「7割が収入減」

「退学や休学考える」4人に1人

FREE京都が調査

 京都の学生でつくる「高等教育無償化プロジェクト FREE京都」が実施した新型コロナウイルスの学生への影響調査で、アルバイト収入が減ったり、「ゼロ」になった学生が7割近くにのぼり、退学や休学を考えている学生が4人に1人にのぼることがわかりました。

 調査は4月21日から5月2日までインターネットで行い、京都府内の大学・短大・専門学校等22校の390人が回答しました。

 アルバイトが「なくなった」と答えた学生は34・1%で、収入が「減った」は38・2%、「ゼロになった」は29・2%にのぼりました。実家の家計では「減った」が47・4%、「なくなった」が6・9%ありました。

 保護者の収入減などで「退学を考える」が「少し」「大いに」を合わせて21・6%、「休学を検討」と答えた学生が3・1%でした。

 「オンライン授業」の設問でも、経済的負担が増えるが33・1%、「落ち着いて受講できる環境がない」は47・4%ありました。

 回答者からは「親が失業。退学を検討したが残り1年なので奨学金を追加申請。借金になるので将来が不安」(私大4回生)、「シフトを減らされ収入が激減。母子家庭でバイト代を学費にあてているので不安」(私大1回生)など深刻な声が寄せられました。

 「FREE京都」は調査をもとに8日、京都市に「緊急提言」を申し入れ。「提言」では、学生への給付金の実施、アルバイトへの休業補償、相談窓口の設置や実態把握などを求め、「『学生のまち京都』で、1人でも多くの学生が金銭的理由で学ぶ機会をあきらめないように取り組んでほしい」と述べています。


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