2020年5月13日(水)
辺野古新基地 「軟弱地盤」77メートルまで存在
井上氏 設計変更申請撤回を
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沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設をめぐり、河野太郎防衛相は12日の参院外交防衛委員会で、埋め立て予定海域の「軟弱地盤」が、従来の説明より7メートル深い77メートルまで存在すると述べました。日本共産党の井上哲士議員への答弁。井上氏は、沖縄防衛局の軟弱地盤の改良工事に伴う設計変更申請の沖縄県への提出は、新型コロナウイルス拡大防止に全力をあげる中だったと批判し、申請内容も重大だとして、撤回を求めました。
軟弱地盤は水面下90メートルまで存在することが明らかになっていますが、70メートル以下は「非常に固い粘土層」であり、地盤改良は必要ないというのが従来の政府の説明でした。これに対して井上氏は、実際は77メートルより下にあり、70~77メートルの間は軟弱地盤だと告発。河野太郎防衛相はこれを認めたものの、77メートル以下だと説明してこなかった理由を示さないまま「地盤改良で安定性が確保できる」と開き直りました。井上氏は、防衛局が変更申請を提出した4月21日は新型コロナで県独自の「緊急事態宣言」が出された翌日だと指摘。コロナ対策より新基地建設を優先させるものだと批判しました。