しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年5月8日(金)

全商店の営業許可へ

独 制限措置を大幅緩和

コロナ新規感染者 減少受け

 ドイツのメルケル首相は6日の記者会見で新型コロナウイルスの新規感染者数の減少を受け、3月から実施していた都市封鎖措置を大幅に緩和する措置を発表しました。国内の飲食店を含む全商店やホテルなどの営業を許可します。一方、大規模集会の禁止や公共交通機関でのマスク着用の義務は維持します。

 緩和措置は、メルケル氏と全16州の首相とのテレビ電話会議で合意しました。メルケル氏は「現時点で、ウイルス拡散を遅らせる目標が達成された。医療システムを守ることもできている」と述べ、制限措置の大幅な緩和が可能になったとの見方を示しました。

 合意によると、4月20日から小規模の商店に限って営業を認めた措置をさらに緩和し、今後は家電量販店やデパートの営業も可能になります。飲食店の営業は各州の判断で今月から順次再開されます。屋外でのスポーツ施設は段階的な再開が可能となり、プロサッカー1部、2部リーグに関しては5月後半から無観客での再開を容認しました。

 劇場や映画館など文化施設の段階的な再開については各州が判断します。学校も州の判断で段階的に再開し、夏季休暇前までにすべての生徒が登校できるようにします。病院や介護施設への定期的な訪問・お見舞いは特定の1人のみ可能になります。

 また感染者との接触履歴を調べられる、スマホ向けアプリの活用も決定しました。プライバシーに配慮した設計で、使用は市民の自由意思といいます。

 メルケル氏は「ウイルスとの長いたたかいは続く」とも強調。制限措置の緩和による感染の再拡大を防止するため、1週間で人口10万人当たり50人の感染者が出た地域には、制限措置の導入を義務付けます。互いに1・5メートル以上の距離を保つ行動制限は6月5日まで延長します。(桑野白馬)


pageup