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2020年5月6日(水)

PCR検査センター

全国でわずか「20カ所」

首相会見

 安倍晋三首相は緊急事態宣言の延長決定について開いた4日の記者会見で、遅れが指摘されているPCR検査体制の拡充について「PCR(検査)センターを、今度東京で12、全国で20設けていく」と述べました。安倍首相は、4月17日の記者会見で、従来の「帰国者・接触者外来」のほかに、検査センターの設置を表明していましたが、現状ではまだそれだけしかないということです。あまりに遅すぎます。

 東京都医師会は4月半ばに都内に最大47カ所の検査センターをつくることを目標に動きだし、国や東京都への協力を求めていましたが、4分の1の実現にとどまっています。

 4月30日に成立した補正予算では、検査センター設置の費用は全くつけられず、医師会の動きの支援も含め、センターで活動する医師や看護師、技術者の人件費、防護服やフェイスシールド等の感染防護資材の準備などセンター確立の財源が、国から示されていません。センター設立の遅れは国の姿勢の反映です。

 PCR検査は新型コロナウイルスへの感染の有無を調べるもの。症状のある人の重症化・重篤化防止、軽症者や無症状の感染者を含め広く感染実態を把握するために、遅れを打開して大規模検査に転換することが求められています。


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