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2020年4月28日(火)

コロナ危機 南北協力

韓国大統領「最も緊急な課題」

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は27日、首席・補佐官会議を開催し、新型コロナウイルスの危機は、「南北における、最も緊急で切実な協力課題だ」と述べました。2018年4月に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と初めて首脳会談を行ってから2年がたったことをうけた発言です。

 文氏は首脳会談を振り返り、「両首脳が合意した板門店宣言は、戦争のない平和の道を歩む新しい朝鮮半島の幕開けだった」と強調。ただ「この2年間、平和は1日ではつくれないことを、痛感する日々だった。期待と失望が繰り返され、そのたびに耐え、和平プロセスの進展に努力してきた」と語りました。

 板門店宣言の実践が進んでいない要因について、「私たちの意思が不足しているからではない。現実的に存在している国際的な制約を超えることができなかった」と指摘。「条件が良くなることをひたすら待つことはできない。小さなことでも、できることを実践していく」と述べました。

 また、「南と北は一つの生命共同体だ。それは、平和共同体へ進む土台になる。コロナ対策をはじめ国境地域での災害、気候変動などに共同で対応するなど、南北交流と協力が積極的に行われるよう望む」と語りました。(栗原千鶴)


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