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2020年4月26日(日)

「家にいて」人影まばら 東京

「買い物回数減らしたい」 距離を取りながらランニング

 新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、東京都の小池百合子知事が5月6日までの外出自粛の強化を求めた「ステイホーム週間」。初日となった25日、都内の商店街では休業する店が目立ち、公園もいつもの週末より人影が少なめ。「買い物の回数もなるべく減らしたい」との声が聞かれました。(芦川章子、丹田智之)


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(写真)「できる限り外出はしないでください」と書いた横断幕をつるした商店街=25日、東京都武蔵野市

 町田市内のスーパーでは、感染予防のために少人数で食料品や日用品を買い求める人が目立ちました。

 2歳の息子と3歳の娘を連れた市内在住の女性(28)は「外出を控えていますが、子どもが小さいので仕方がなく一緒に出かけました。感染拡大が収束するまでは買い物の回数もなるべく減らしたい」と不安げな表情で語りました。

公園に貼り紙

 都立井の頭公園(武蔵野市、三鷹市)は、駐車場が閉鎖され「公園の利用は自粛してください」という貼り紙があちこちに。それでも、いつもより少なめですがマスク姿で犬の散歩やジョギングをする人の姿が見られます。ランニングシューズを履いた会社経営の男性(69)は「会社は全員リモートワーク。業務が滞るのは仕方がない。ジムも休みになり、ここで1時間ほどジョギングをしています」。

 狛江市の多摩川河川敷では、距離をとりながらランニングや散歩を楽しむ人の姿がありました。

 小学1年の息子を自転車に乗せ、世田谷区から30分かけて来た男性(48)は「長引く自粛生活は精神的にきつい」と訴えます。コロナ感染拡大に不安を感じつつ「息子も家で退屈そうにしていたので、外に出て気分転換になった」といいます。

 1人でトランペットの練習をしていた音楽大学の男子学生(23)は「大学構内が閉鎖され、練習する場所に困って河川敷に来た」といいます。プロの演奏家を目指していますが、7月までの演奏会はすべて延期、8月のイタリアでの研修も中止になりました。「練習のとき以外の外出は控えています。早く平穏な日常が戻ってほしい」とつぶやきました。

間隔あけて列

 武蔵野市のJR吉祥寺駅前。商店街ではシャッターを下ろし「臨時休業」の貼り紙をした店が目立ちます。

 コーヒーなどの食料品を扱う店では入場規制がかけられ、外で10人ほどが間隔をあけて列をつくっています。2歳の娘を連れた女性(34)は「仕事で週末しか買い物に来られません。せっかく来たのに」と落胆します。「子どもは家遊びばかり。そのための、おもちゃを売る店も閉まっている。しかたないですね」

 病院帰りという女性(75)は「病院もすいています。私も買い物は近所のコンビニばかり。好きだった料理も最近あまりしなくなった。1人暮らしだけど、すべてが面倒になってきた」と語り、バスに乗り込みました。


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