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2020年4月25日(土)

落語家 4月 無収入7割

大阪 「暮らせぬ」支援要望

 新型コロナウイルス感染拡大の防止で公演中止が相次ぐ中、落語家の7割が4月は無収入の見込み―。上方落語協会(大阪市、笑福亭仁智会長)の調査で深刻な実態が明らかになりました。同協会は22日、個人事業主である落語家たちへの支援を求め、吉村洋文府知事に要望書を出しました。

 調査は協会所属の落語家・おはやし方268人に今月上旬と中旬にアンケート。112人が回答しました。

 4月「無収入」の見込みは71%。4月から先々の新しい仕事の依頼が「まったくない」が79%を占めました。公演キャンセルは3月1146件、4月1180件。損失額は1人当たり約70万円です。

 調査の自由記入欄には「緊急事態宣言より半月ほど前から公演を自粛している。このままでは生活できない」「2月から7月の仕事はすべてキャンセル。芸能活動が持続できる有効な支援を」など国への支援要望が多く寄せられています。

 3月3日から主催公演を休止している同協会も4、5月の収入はゼロの見込みです。府知事への要望書は落語家たちへの幅広い経済的支援と合わせて、事態収束後には鑑賞の機会拡充など文化予算の確保を求めています。


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