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2020年4月23日(木)

きょうの潮流

 学校って何だろう。緊急事態宣言が全国にかけられ、休校が広がり、長引く中、改めて問われつづけています▼「『学校』という場所から」。こんなタイトルのコラムが「教職員のための『一斉休校』要請についての情報サイト」にありました。教員や研究者がバトンを渡すように執筆。5回目のタイトルは「3月。子どものいない学校で、教師の専門性について考えてみた」でした▼休校要請で、次年度につなぐ準備期間である「3月」を奪われた子どもたち。同じく教師も「3月」を奪われました。この4月をどうやって迎えるのか、そこに専門性が発揮されなければならない。小学校教師はコラムでこう呼びかけています▼新型コロナウイルスの感染拡大は収まらず、この「4月」も奪われてしまいました。今、教師に何ができるのか、何をしなければいけないのか。ある小学校教師は言います。「子どもたちは必ず学校に帰ってくる」と。その時にどんな言葉をかけてあげたいか、思いを巡らせよう。そう呼びかけます▼会えると思ったのに、また会えないの繰り返し。5月いっぱいまで休校を再び延長する自治体も生まれています。それでもその時にまた、言葉を紡ぎ直せばいい。子どもを思うその時間は、絶対に無駄にはならない。だから「会えるその日をあきらめないで」と▼学校という場で培われてきたつながりや息遣いを大切に育み、互いに思いを寄せ合いたい。かつてない事態にギスギスしがちな時こそ、もう一度心にとめながら。


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