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2020年4月18日(土)

医療従事者、命の危険

米国 マスク・手袋が不足

 【ワシントン=遠藤誠二】新型コロナウイルスの感染拡大が続く米国では、医療従事者が命の危険にさらされています。米疾病対策センター(CDC)によると、2月12日~4月9日に9282人の医療従事者が感染し、うち27人が死亡しました。実際の数はこれより多いとの指摘もあり、ロイター通信は51人が死亡し、うち16人がニューヨーク州だと報じています。

 マスクや手袋などの個人用保護具(PPE)が十分に配給されていないため、治療の最前線にいる医師や看護師、その他の医療従事者が感染の危機にさらされています。

 ロイター通信によると、米国最大の感染拡大地域となっているニューヨーク市の病院で先月、感染のため死亡した男性医師は、医療用マスク「N95」の再利用を余儀なくされていました。この医師は4シフト連続で同じマスクを使っていたといいます。

 米紙USAトゥデーによると、ミズーリ州カンザスシティの病院に勤める看護師はN95も与えられないまま、感染の疑いがある患者病棟での勤務を命じられました。この看護師は勤務を拒否し、「私の命、他の看護師の命、そして患者の命が危険にさらされている」と訴えました。

 米国病院協会(AHA)と米国医師会(AMA)は米政府や民間企業、米国民に対し、十分なPPEの供給を求めています。AHAのベグリー副会長は「迅速な検査体制とPPEの配給は医療従事者と患者双方にとって必要だ」と指摘します。


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