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2020年4月11日(土)

きょうの潮流

 濃厚接触―。新型コロナウイルス感染で身近な人の周辺でも対応が迫られることがおきています。わが身に迫っていると実感する日々。手洗い、アルコール消毒は欠かせません▼マスクや消毒液の不足が常態化しています。気がかりなのは、障害児者や高齢者などの暮らしを支える社会福祉施設です。各地で感染者の集団が発生するなか、戦々恐々としていると聞きました▼埼玉県内の入所施設で長女、育代さん(48)が暮らす新井たかねさん(73)。スイーツなどで励まそうと職員に欲しいものを尋ねると、「マスク」の返事が。施設長は「消毒で手が荒れるのでハンドクリームがいいな」と要望したとか。心が痛みます▼少しでも職員らの負担を減らし、感染リスクを下げようと入所者を一時帰宅させる家族も。通常だと施設は減収となります。感染拡大防止が必要ないまは、電話での対応を取れば、厚生労働省は減収にしないよう自治体に求めています。が、徹底されていません▼新井さんが夜中に共産党の県議にこの問題でメールを入れると、「現場の声を聞くことが大事だ」と返信が。県議団や国会議員らが速やかに動き、改善が図られました。“国民の苦難あるところ共産党あり”の行動に、「迅速って、こういうことなんだね」と新井さん▼東日本大震災時、障害者の死亡率は障害のない人の2倍という調査も。災害時は障害児者や高齢者など社会的弱者にしわ寄せが起きやすい。人権保障の視点をすえた感染症の防止策こそが重要です。


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