2020年4月10日(金)

コロナ疑いに９００円窓口負担

　厚生労働省は８日、新型コロナウイルスに感染した疑いのある患者を外来診療した場合、特例的に窓口負担を認めることを決めました。医療機関が必要な感染予防策を講じることを条件に診療報酬に３千円を上乗せできるようにします。本人負担３割の場合、９００円の窓口負担になります。

　新型コロナの感染を調べるＰＣＲ検査は、すでに保険適用されています。ただ、感染拡大防止の観点から窓口負担はありません。

　新型コロナに対応する医療機関への報酬上乗せは重要ですが、患者の窓口負担は受診抑制につながり、感染拡大防止にも逆行します。ＰＣＲ検査と同様、国が手当てすることが求められます。