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2020年4月4日(土)

新型コロナ検査抜本強化を

BS番組 小池書記局長が提起

 日本共産党の小池晃書記局長は2日夜放映のBS―TBS番組「報道1930」で、新型コロナウイルスへの感染が急速に拡大し、院内感染も広がっているとして、「深刻な事態になってきている」「実態を把握するため、これまで抑えてきた検査を抜本的に増やさなければならない」と指摘し、「新型コロナの患者だけを受け入れる専用病院をつくるぐらいの医療体制が必要だ」と主張しました。

 小池氏は、東京都内では同日、97人もの新たな感染者が確認されたが、検査の数が少ないため「市中には感染者がもっとたくさんいるはずだ」と指摘。一般の病院で新型コロナ患者を診ていくと院内感染が広がり、病院機能が停止してしまうとして、「思い切ったシフトチェンジ(切り替え)をやらないといけない時期にきている」と強調。軽症や無症状の入院患者は療養施設に移し、重症者の病床を確保すべきだと主張しました。

 専門家からも、「あっという間に重症者が何百人という状況になってくる。(用意された)ベッド数を完全に超える」(宮沢孝幸・京大ウイルス・再生医科学研究所准教授)、「重症者のケアをしっかりできる医療体制の構築を一刻も早くやらないといけない」(久住英二・ナビタスクリニック理事長)との声が上がりました。

 また小池氏は、他国でも使用実績があり、15分程度で検査結果が出る抗体検査キットの導入を3月18日の参院厚生労働委員会で求めたことに言及し、「過去に感染した『既往』を調べることができる。いまコロナにかかっていることを判定できるかは、まだわからないが、地域でどれだけ感染が広がっているかをスクリーニング的(選別的)に調べることなどはできる」と指摘。さらに、「抗体検査で陽性になれば、感染の危険が少ないと判断する材料になる」として、改めて導入を主張しました。

 久住氏も「免疫があるから医療現場で安心して働ける人を見つけるために使える」「臨床の現場の感覚からすると、かなり使い手がある」と有用性を強調しました。


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