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2020年3月29日(日)

アメ横 人通り激減

「外出自粛」 都内様変わり

 新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため東京都などが不要不急の外出自粛を求めた週末の28日。都内各地の商店街や繁華街の光景は普段と様変わりし、人通りもまばらでした。(小梶花恵 写真・佐藤光信)


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(写真)自粛要請を受け週末にもかかわらず人通りの少ない上野のアメヤ横丁商店街で「店も、命も守る。」と書かれた看板を掲げる店舗=28日午前10時30分、東京都台東区

 台東区上野のアメ横商店街。飲食街は活気がなく、客のいない飲食店内で店員がアルコール消毒をしていました。

 タピオカミルクティー店のアルバイトの女性は「以前は行列ができていたんですけど」とこぼします。千葉県我孫子市から友人と遊びに来た女性(37)は「コロナウイルスは心配だけど予定していたので来た。閉まっている店もあって残念」と話しました。

 居酒屋チェーンの店長は「見てのとおりです」とランチ客1組しかいない店内を示し、「花見の季節は1日100万円以上の売り上げがあるが、今は5分の1。従業員にも休んでもらっている」。自粛要請について「まずは補償を示してから要請ですよね。順番が逆。このままでは倒産する店が出てくる。近所の店長たちも厳しいと話しています」と語気を強めました。

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(写真)自粛要請を受け通行止めになり、間近に見られなくなった上野公園の桜=28日午前11時、東京都台東区

 商店街の乾物屋では、店員の男性が顔なじみの男性客(54)と値段交渉し、ナッツ数袋を渡していました。出張時にいつも来るという客は「普段は店に人だかりがあるのに、なくなったね」。店員の男性は「2カ月前からこの様子。売り上げは以前の4分の1になった」と話しました。

 商店街から徒歩数分の距離にある上野公園では、封鎖された桜並木のある通りの手前で写真を撮って帰る人の姿がありました。


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