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2020年3月21日(土)

きょうの潮流

 道路わきに張られたロープ。つながれる「宴席禁止」のブロック。その間をゆっくりと歩きながら、桜を愛(め)でていく人びとの姿▼3連休初日の春分、いつもとはちがう趣の上野公園を回りました。シートを敷き車座になって酒を飲むにぎわいも、ごった返すほどの混雑もない。ここは昔、歌舞音曲が禁じられた寺社領で花見も騒がなかったそうですが、時が巻き戻ったかのよう▼〈人はみななにかにはげみ初桜 深見けん二〉。春めく季節にふだんは心も浮き立つ頃。なのに、ことしはコロナ禍に沈んでいきます。死者は世界で1万人をこえ、中国を上回り最多となったイタリアでは3400人超が犠牲に。感染は各地で拡大しています▼移動を止め、閉じこもる世界。国内をみても大阪と兵庫の往来を自粛させるなど感染爆発を警戒する要請がつづいています。一方で聖火が日本に到着。26日から全国をリレーしますが、オリンピックの開催だけを特別視する政府の対応はちぐはぐ感が否めません▼「一日一日をていねいに生きる」。くらしの達人だった吉沢久子さんの言葉を、最近よく思い出します。変わりゆく日常のなかで日々をどう過ごすか。そこにヒントがあるような気がするからです▼無力感にとらわれず、自分の身は自分で守る。人にうつさないためにやるべきことをやる。国や自治体は地に足をつけた生活ができるように手だてを尽くす。予算や、それこそ不要不急な支出を回して経済的にも支える。そこに光がみえてくるはずです。


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