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2020年3月11日(水)

韓国人全員「0点」 認める

加計学園面接 文科省が報告

 学校法人「加計学園」の運営する岡山理科大学獣医学部の2019年秋の推薦入試で韓国人受験生が不当に扱われたと報道された問題で、文部科学省は10日、同大学が「韓国人受験生は全員面接0点で、全員が不合格だった」と認めたことを明らかにしました。参院予算委員会理事会に伯井美徳高等教育局長が出席し、同大学への聞き取り結果を報告したもの。

 伯井氏は、他方で同大学は「日本人にも面接0点の受験生が複数人いた」「一般入試では合格した韓国人受験生がいた」とし、週刊誌報道のような不正入試の事実はない旨を主張したとも説明。「文科省として、入試の適否を判断する段階ではなく、事実関係を引き続き確認する」と述べました。

 同日の衆院法務委員会では、文科省の玉上晃大臣官房審議官が、日本共産党の藤野保史議員に対し、「韓国の受験生7人が受験し、全員が面接0点、合格者は0だったとのことだ。引き続き大学としての説明を求めたい」と答弁しました。

 藤野氏は、18年に発覚した東京医科大学の入試における女性差別をめぐっては、同大学設置の調査委員会でさえ、「重大な女性差別的な思考に基づくもので、強く非難されるべきだ」と指摘したと強調。森雅子法相に対し、「(岡山理科大の件が)事実だとすれば許されない差別だ。内閣として、こういうことは許さない立場で臨むべきだ」と主張しました。


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