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2020年3月10日(火)

きょうの潮流

 「ひたすらパソコンのキーボードをたたいて、寂しさをまぎらわしました」「それでは、子どもたちのいない学校に行ってきます」…▼時の首相による一律休校要請。この1週間、学校は修羅場でした。「子どもがいない学校なんて、学校じゃない」と改めて痛感した教員。受け入れた学校でも「私語厳禁」「立ち歩きもダメ」。教育委員会の理不尽な押し付け。心を殺して子どもを「見守る」教員は、まるで“囚人の監視役”だと▼でも、黙ってはいません。「今こそ教員の専門性を生かす時」と、あの手この手で自由な活動の輪を広げています。「子どもの人権は守られているのか?」。声をあげると、みな同じやりきれなさをかかえていました。同僚も、そして管理職も。「学校の中が変わっていった」。ある小学校教員はこう言います▼今月1日、「教職員のための『一斉休校』要請についての情報サイト」が開設されました。共同代表は8人。教員や研究者、弁護士、議員がそれぞれの専門性を寄せ集めます。「問題やその対処法を自治体をこえて共有し、対応の選択肢を広げたい」。共同代表の一人で高知県土佐町議の鈴木大裕さんは言います▼意見を交わす必要が生じれば、すぐさま関係者でネット会議を開いて、その成果をサイトに反映。情報が目まぐるしく更新される中での機敏さと、誰もが自由に声を寄せられるしくみが、サイトを豊かにしています▼専門性を全く顧みない時の政権には、専門性で対抗を。子どもたちにかけがえのない日を保障するために。


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