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2020年3月3日(火)

作業船15から10隻に減少

辺野古地盤改良 赤嶺氏に防衛省回答

 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設の軟弱地盤の改良工事に関し、軟弱地盤に砂杭(すなぐい)を打ち込むサンドコンパクションパイル(SCP)船の国内在籍数が15隻から10隻に減少し、このうち辺野古の工事に対応可能な船舶は8隻にとどまることが分かりました。防衛省が日本共産党の赤嶺政賢衆院議員に明らかにしました。

 防衛省は2019年3月の衆院安全保障委員会で赤嶺議員に対し、国内に在籍するSCP船は15隻で、最大11隻を同時に使用する施工は可能と答弁していました。

 防衛省によると、昨年12月までに、「現有作業船一覧」の更新に伴い、記載と業者への聞き取りにより重複する船舶を除外した結果、国内のSCP船は10隻と確認したとしています。このうち、新基地建設の地盤改良工事には、打ち込み深度50~70メートル未満は5隻、同70メートル以上は3隻が対応可能で、それぞれ最大3隻を同時に使用する計画です。

 赤嶺議員は、2月25日の衆院予算委員会分科会で「辺野古以外の需要もあり得る下で、国内にある作業船のほとんどを集中させることが可能なのか。玉城デニー沖縄県知事への設計変更申請はこれからで、いつ工事が始まるかも分からない。作業の面からも辺野古の新基地建設は不可能だ」と述べました。

 また、防衛省は、1月末時点での埋め立て土砂投入量が約33万立方メートルだと明らかにしました。埋め立て工事全体に必要な総土量2062万立方メートルに対し、1・6%にとどまります。


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