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2020年3月2日(月)

病院リスト撤回を

再編統合 本村議員が迫る

衆院総務委

写真

(写真)質問する本村伸子議員=2月28日、衆院総務委

 日本共産党の本村伸子議員は2月28日の衆院総務委員会で、安倍晋三首相に対し、再編統合を求めて公表した全国424の公立・公的病院実名リストの撤回を迫りました。

 本村氏は、新型コロナウイルス感染症が感染拡大した場合の医療体制が懸念され、南海トラフ巨大地震発生時の医療体制の不足も明らかになっていると指摘。リスト公表の発端となった経済財政諮問会議(議長・安倍首相)が緊急時の医療体制を議論していないことを批判しました。

 本村氏は、安倍首相の地元山口県でも14の公立・公的病院がリストに記載され、広島からUターンした住民から「名前があがった病院は妻が通院しており、もう一度広島に戻ることも考えないといけない」との声が出ていることを紹介。静岡の病院では内定者が採用直前に就職を辞退するなど、リストが実害を引き起こしていることもあげて、「国がやるべきことは安心して暮らせるよう医療を充実させることだ」と述べ、リストの撤回を主張しました。

 安倍首相は「リストは地域で医療機能の在り方を考える際の材料として示した」と述べるだけでした。

 本村氏は、自治体の医療体制確保のために財政支援する「地域医療介護総合確保基金」も、政府が病院再編統合に使える財源として重点化したことを批判し、自治体が医師確保などを目的に柔軟に使えるように求めました。


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