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2020年2月27日(木)

地域医療の崩壊招く

清水氏 病院再編リストを批判

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(写真)質問する清水忠史議員=25日、衆院予算委分科会

 日本共産党の清水忠史議員は25日の衆院予算委分科会で、公立・公的病院が地域医療を支えてきたことを示し、厚生労働省が医療費削減のためとして再編統合を促す424の公立・公的病院名のリストは、あまりに粗雑な分析に基づくものだと追及しました。

 清水氏は冒頭、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、感染症まん延期における公立病院の重要性を指摘。受け入れ可能な病床数の確保など国内の感染症指定医療機関の体制の不備を指摘した総務省の勧告(2017年)を示し、「今まで放置してきたのではないか。あらためて検証すべきだ」と迫りました。厚労省のリストで、53施設767床の感染指定医療機関が再検討の対象となっていることを重ねて批判しました。

 清水氏は、厚労省のリストで「実績が少ない」などとして「再編統合」の対象となった公立・公的病院が、民間病院では対応が難しい患者への対応や「へき地医療」、救急搬送への対応などの役割を担ってきたことを紹介。「単に医療費削減、病床削減の観点から公的・公立病院の再編統合を促せば、民間病院も含めた地域の医療提供体制を混乱させ崩壊させる」とただしました。

 高市早苗総務相は、不採算部門や感染症対策で「公立病院は非常に重要な役割を担っている」と述べ、「公立病院が地域の実情に応じた役割を果たせるよう、地方団体の声を聞き対応する」と答弁しました。


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