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2020年2月25日(火)

独ハンブルク市議会選

メルケル首相の党が惨敗

 【ベルリン=伊藤寿庸】ドイツ第2の都市で連邦州を構成する特別市ハンブルクで23日、市議会選挙の投票が行われ、与党の中道左派・社民党(SPD)、緑の党がそれぞれ、第1党、第2党となり政権継続を確実にしました。メルケル首相所属の国政与党・中道右派のキリスト教民主同盟(CDU)は全国の州議会で最低水準の得票率で惨敗しました。

 23日深夜時点での公共放送ARDの予測で、社民党が得票率39%、緑の党が24・2%を獲得。緑の党は、議席を15から31に倍増させる見込みで、気候変動対策を求める市民、若者からの強い支持を受けました。

 選挙は、西部ハーナウでの極右テロ、東部テューリンゲン州での極右政党の支持を受けた州首相の選出が、ドイツ全土を揺さぶる中で行われました。テューリンゲン州の党組織が極右政党との協力に踏み込んだCDUは、得票率11%台で惨敗しました。極右政党「ドイツのための選択肢」(AfD)は5・3%と前回比約1ポイント減。過去5年間の連邦議会、欧州議会、各州議会などすべての選挙で議席を伸ばしてきましたが、初めて後退しました。

 左翼党は、9・1%で同州での過去最高の得票率を達成しました。


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