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2020年2月5日(水)

あらゆる党活動の土台づくり 党勢拡大の毎月前進を

――「二つの構え」で党大会決定の本格的実践をよびかけます

2月4日 中央委員会常任幹部会

党大会の歴史的成功が、全党に新しい活力をつくりだしつつある

 (1)第28回党大会の歴史的成功が、党内外に大きな反響を広げています。

 “未来社会の展望を語れる政党の一員であることは誇り”“市民と野党の共闘の前進に心が震えた”――各地で開かれている党大会報告会は熱気にあふれ、全党に新しい活力が生まれています。

 改定綱領と二つの決議が、きわめて積極的に受け止められています。「改定綱領について一番議論になり感動的に受け止められているのは、8中総報告と結語、大会報告と結語と、内容がどんどん発展していること。大会結語で志位和夫委員長が解明した『中国に対する綱領上の見直しが、綱領全体に新たな視野を開いた』という整理は本当に腑(ふ)に落ちるし、21世紀の展望をつかめる」との感想が寄せられています。

 党大会に来賓として参加したある大使館の大使・外交官からは、「歴史的に独立心の強い共産党ならではの、非常に興味ある、他では聞けない政治報告だった。世界の他の共産党とまったく異なる共産党であることを再認識した。教条から解放されて、マルクス主義を元に戻す試みをしているように見える。刷新性、先駆性、理論的深さを持ちながら、慎重であると同時に、大胆な政治的な提起をしている」との感想が寄せられています。

 各地でこれまでの枠を超えた広い人々のなかで改定綱領と大会決議が話題になり、党と国民との新しい関係がさらに発展しつつあります。改定綱領と党大会決定を深くつかみ、縦横に活用するならば、党への新たな共感と支持を広げ、前進・躍進の道が開かれることは、間違いありません。

 (2)1月末までを期限とする「党勢拡大大運動」通算の結果は、根幹である党員拡大で入党申し込みが2872人、「赤旗」読者拡大は、日刊紙読者523人増、日曜版読者3854人増、電子版401人増となりました。党員現勢で前進の流れをつくりきれず、読者拡大でも目標達成に届かなかったものの、改定された党綱領が党勢拡大でも大きな力を発揮し始めていること、青年・学生、労働者、30代~50代の中に党をつくる努力と探求が始まっていることなど、「大運動」を通じて新しい変化が生まれています。

 改定綱領と党大会決定を大いに語り広げ、生きた指針にして、党活動を発展させようではありませんか。

2月の党大会決定の徹底・実践――「二つの構え」で力をつくそう

 2月は、都道府県・地区党会議、支部総会が集中的に開かれるなど、党大会決定の本格的実践が開始される時期であり、来たるべき総選挙での共闘勝利と日本共産党躍進、党創立100周年までの党建設の「五つの目標」達成にむかう土台をつくれるかどうかがかかった重要な時期の活動となります。

 解散・総選挙の時期は予断をもって言えませんが、今年秋以降はいつ解散・総選挙となってもおかしくない時期となります。

 直面する総選挙での躍進・勝利、党創立100周年までの党建設の目標達成をめざして、どんな構えで2月の活動にのぞむのか。次の「二つの構え」にしっかりとたって、党大会決定の本格的実践を推進するために全力をあげることを訴えます。

 第一は、改定綱領と党大会決議、党大会の成果を全党のものにし、「支部が主役」で“あらゆる党活動を発展させる土台”をつくるとりくみに、特別の力をそそぐことです。

 第二は、第一のとりくみと一体に、この2月から党員拡大を根幹にすえた党勢拡大で、前進を開始し、安定的な前進の軌道に乗せるための、独自の追求をはかることです。

【1】 党大会決定の徹底・具体化によって“あらゆる党活動発展の土台”をつくろう

 改定綱領と党大会決議、党大会の成果を全党のものにし、「支部が主役」で“あらゆる党活動を発展させる土台”をつくるために、三つの課題に力をつくしましょう。

 (1)第一に、党大会決定の読了と全支部・グループでの討議・具体化で従来の到達を大きく突破し、全党員の読了、党綱領の一大学習運動に思い切って力を注ぐことです。

 「世界の構造変化」がつくりだす平和と社会進歩の希望ある流れが広がり、資本主義の存続の是非が問われている時代を迎えている点でも、市民と野党の共闘の力で安倍政権を倒し、野党連合政権をめざす歴史的挑戦にとりくんでいる点でも、改定綱領と大会決議は、党の進路をさししめす羅針盤として特別の意義をもつものです。

 全党員に大会決定を届け、「5文献」(「綱領」「8中総での綱領一部改定案についての提案報告と結語」「党大会での綱領一部改定案についての中央委員会報告と結語」「第一決議」「第二決議」)を全党員が読了するために、あらゆる手だてをつくしましょう。綱領と大会決議は、一度読んだら終わりでなく、繰り返し立ち返り、学習すべき文献です。大会決定集のパンフレットを全党員に普及し、いつも手元に置いて活動する党になりましょう。

 (2)第二に、党大会決定にもとづいて大志ある政治目標、都道府県・地区の「総合計画」、支部の「政策と計画」をみんなで練り上げることです。

 第一決議では、「比例を軸に」を貫き「850万票、15%以上」の得票目標をどう具体化するか、地方議員第1党の奪回に向けたとりくみをどう強化するか、新しい情勢にふさわしく後援会活動の発展をどう具体化するかなどを重視しましょう。

 第二決議では、党創立100周年までに野党連合政権と党躍進を実現する強大な党の建設をめざして提起した「五つの目標」を、県・地区、支部の条件にふさわしくどう具体化するかを重視し、自らの目標としてみんなで練り上げましょう。

 (3)第三は、全党のもつ潜在的な力を最大限に結集して、支部と党員のもつ力を引き出す要となる党機関体制の強化をはかることです。党勢の現状のもとで、機関体制をつくるために大きな苦労をされていると思いますが、長い経験と豊かな知恵をもつベテランの同志の力を最大限発揮していただきながら、若い幹部、新しい幹部を起用し、現状でつくりうる最善の機関体制をつくるために、あらゆる努力を払うことを訴えます。

 都道府県7人、地区3人以上の常勤常任委員の配置に挑戦し、新しい幹部や女性役員を増やす努力を強めましょう。党大会を受けて生まれている党員の新鮮な意欲に目を向け、退職党員など今ある条件をくみつくして機関体制の強化をはかりましょう。

【2】 2月から、党員拡大を根幹にすえた党勢拡大を安定的な前進の軌道にのせよう

 以上のべた“あらゆる党活動発展の土台”づくりのとりくみと一体に、党勢拡大の独自追求をはかることを強く訴えます。

 党創立100周年の目標にむけても、総選挙躍進にとっても、2月から、党員拡大を根幹にすえた党勢拡大の前進のために力をつくし、党勢を安定的な前進の軌道に乗せ、3割増への展望をきりひらいていこうではありませんか。

 「総選挙躍進をめざす全国遊説」(2月下旬~5月末)、全国津々浦々での「集い」の開催をはじめ、国民のなかに打って出る活動を思い切って強めながら、2月は月初めから党勢拡大の独自追求をはかることを、心から呼びかけます。

 2月中旬に発行予定の綱領パンフ『JCPマニフェスト』を活用し、綱領の力を全面的に生かして入党を働きかけましょう。「入党宣言」DVDも引き続き活用しましょう。第二決議にもとづく探求と開拓を一つひとつ具体化し、とくに党大会の確信を生かして青年・学生、労働者、30代~50代の党員拡大を意識的に追求しましょう。新しい息吹が広がる学生新歓拡大のとりくみにも力をあわせましょう。

 党の国会論戦が大きな反響をよび、「赤旗」購読の申し込みが相次ぐとともに、購読継続をはかる経験が広がっています。見本紙を活用し、改定綱領にもとづく世界と日本の前途への希望、国会論戦や市民と野党の共闘の真価を届ける「赤旗」の値打ちを語り、2月の読者拡大の前進をきりひらきましょう。『女性のひろば』の普及に努力しましょう。

 綱領と党大会決議の全党徹底を力にしながら、都道府県・地区党会議を節に、党勢拡大に立ちあがる支部・党員を広げ、全支部行動、全支部成果を追求しましょう。

とりくみの跳躍台として、都道府県党会議、地区党会議、支部総会の成功を

 以上の「二つの構え」のとりくみの跳躍台として都道府県党会議、地区党会議、支部総会を成功させ、党活動の土台づくりと2月の党勢拡大で前進をかちとるためには、それにふさわしい党機関の確固とした構えと緻密な段取り、手だてをとりきることが不可欠です。党創立100周年をめざし、また直面する総選挙勝利をめざし、党づくりの前進をなんとしてもきりひらこうではありませんか。

 常任幹部会は、可能な限り現場に足を運び、ともに党大会決定の実践に力をつくす決意です。


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