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2020年1月23日(木)

韓国 盗撮動画 ネット拡散被害

「デジタル性暴力」に対抗

立ち上がる10・20代女性

 スマートフォンで誰もがカメラを持っている時代。いま「デジタル性暴力」の被害が若い世代を中心に広がっています。韓国では、2015年に10代、20代の女性たちが立ち上がり、被害を根絶しようと市民団体「デジタル性暴力アウト」(DSO)を設立しました。研究チーム長ハン・セッピョルさん(28)に活動への思いを聞きました。(ソウル=栗原千鶴 写真も)


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(写真)DSOで活動するハン・セッピョルさん

 大学院生でもあるハンさんは、活動をしながら、デジタル性暴力とそれに立ち向かう女性たちの運動を分析しています。

 「デジタル性暴力とは、スマートフォンやパソコンなどを使って、違法な性的動画や画像をインターネット上に拡散することをいいます。デジタル先進国と言われている韓国では深刻な被害が後を絶ちません」

 DSOのメンバーは子どものころからパソコンが身近にあったデジタル・ネーティブ世代。「私たちは、公共のトイレや更衣室などで盗撮される被害があることを身をもって知っていたし、誰もが被害者になり得ると不安を抱えていました。この当事者性が、私たちが団結し、情熱をもって活動する大きな力になった」といいます。

有害サイト閉鎖

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(写真)性平等図書館「ヨギ」に保存・展示されている江南駅付近女性殺人事件の被害者を追悼するメモ=2019年12月、ソウル

 DSOの前身は「ソラネット・アウト・プロジェクト」です。会員数が100万人を超えるインターネット上の有料サイト「ソラネット」を閉鎖に追い込もうという取り組みでした。

 ソラネットには、女性が酒を飲まされレイプされている場面やホテルでの盗撮映像などが共有されていました。同プロジェクトは違法動画を削除し、ソラネットの有害性を告発、そして閉鎖に追い込みました。「これは大きな成果でした。しかし、一つのサイトだけがなくなっても根本的な解決にはならないと分かった」

 そこから、市民団体として活動を続けることになりました。DSOの立ち上げには「当初はゼロからの出発で、どうしたら市民団体ってつくれるの? カンパってどうやって集めるの? という感じでした」と笑います。

政策提言活動も

 DSOの中心メンバーは10人ほどで、常勤は1人。カンパで活動を継続しています。当事者としてもっと声をあげようと、政策提言やデジタル性犯罪に関する寄稿や講演などを行っています。

 韓国ではDSO立ち上げの翌年、ソウル中心部・江南駅付近の男女共用トイレで、23歳の女性が面識のない男性に殺害される事件が発生しました。犯人は逮捕直後に、女性なら誰でもよかったと発言。これをきっかけに、「私が被害者だったかもしれない」「もう沈黙はしない」と、全国で追悼集会が開かれ女性蔑視(べっし)に抗議する運動に発展しました。さらに18年には女性検事が上司のセクハラを告発したことで、一気に#MeToo運動が広がりました。

 「結成したころは、このように大きな変化が訪れるとは思っていませんでした。普通の女性たちが次々に立ち上がって変化を起こした。ときには勇気をもって、誰かが先頭に立つことも必要です。日本でも運動が起きていますね。日韓ともにまだまだ変わっていくと思います」


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