しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年1月23日(木)

疑惑にふた 逃げる首相

野党 「連携協力」し政権交代訴え

衆院本会議

 安倍晋三首相の施政方針演説に対する各党の代表質問が22日の衆院本会議で始まりました。野党からは、立憲民主党の枝野幸男代表、国民民主党の玉木雄一郎代表が質問に立ちました。昨年以来、大問題になっている「桜を見る会」疑惑、カジノ汚職、2大臣辞任を追及する野党に対し、安倍首相はいずれの問題でも正面から答えませんでした。枝野、玉木両氏は「他の野党と連携・協力」に言及しながら政権交代を訴えました。


 「桜を見る会」疑惑で昨年12月2日以来の答弁に立った安倍首相は、招待者名簿を廃棄したことを証明するログ(記録)の開示を「不正侵入等を助長する」として拒否。日本共産党・宮本徹議員の資料要求の直後に招待者名簿が廃棄された問題についても、「資料要求があったとの情報が伝わっておらず、あらかじめ決めていたスケジュールに従って廃棄した」との主張を繰り返し、再調査を「指示することは考えていない」と述べました。

 また、安倍晋三後援会主催の「前夜祭」の格安の会費について「ホテル側が設定した」「政治資金収支報告書への記載は必要ない」と従来の答弁に終始。後援会員を大勢招待し、有権者買収の疑いが濃厚になっていることについても、「招待者は最終的に内閣官房・内閣府でとりまとめをしており、公職選挙法に抵触するとの指摘は当たらない」と強弁しました。

 安倍首相は、悪徳マルチ商法のジャパンライフの元会長が首相枠で招待されていた疑惑も、「個人情報保護」を理由に答えませんでした。

 秋元司元IR担当副大臣が逮捕されたカジノ汚職では、「捜査への影響」を口実に答弁を拒否する一方で、カジノは「丁寧に進める」と推進を明言。政治とカネの問題で辞任した2大臣についても、「(本人が)可能な限り説明を尽くしていかれると考えている」と責任を放棄しました。

 枝野氏は、安倍政権を「違憲、私物化、隠ぺい体質だ」と批判。「会派を共にする皆さん、連携協力する他の野党の皆さん、今の社会と政治に不安と不信を抱く多くの有権者の皆さんと、違いを認め合いながら幅広く力を合わせ、政権交代を実現する決意だ」と表明しました。

 玉木氏は「他の野党の皆さんとも連携・協力し、自民党に代わる政権の選択肢となる覚悟だ」と強調しました。

 通常国会冒頭から、モラル破壊を進める安倍政権と、安倍政権に代わる政権の選択肢を示す野党との対決軸が浮き彫りになりました。

首相、都合よく「実績」切り取り

地方へ移住成功例→すでに転居

 安倍晋三首相が20日の施政方針演説の「地方創生」の取り組みのなかで、東京から地方へ移住して起業した成功例として実名で紹介した男性がすでに転居していたことを21日、菅義偉官房長官が認めました。「実績」アピールのために都合よく事実を切り取ったとの批判もあり、隠ぺい・改ざんを繰り返す安倍政権のご都合主義が改めて浮き彫りになりました。

 安倍首相は、「東京から一番遠いまち」と呼ばれているとして島根県江津市を挙げ、東京から地方に移住して起業・就業する場合に支援金が支給される制度の成功例として、同市に移住・転入した男性を実名で紹介。「地域ぐるみで若者のチャレンジを後押しする環境が、男性の移住の決めてとなった」と語り、“実績”を誇りました。

 ところが「中国新聞」(21日付)が、この男性がすでに県外へ転居していると報道。菅官房長官は21日の記者会見で、すでに居住していない人を好事例とするのは不適切ではないかとの指摘に、「江津市に3年以上にわたって居住しており、成功例として紹介するのは問題ない」としました。


pageup