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2020年1月20日(月)

日本共産党第28回大会

綱領一部改定案の討論

志位委員長の結語

 日本共産党第28回大会最終日の18日に行われた、志位和夫委員長の綱領一部改定案についての討論の結語は、次の通りです。


写真

(写真)結語をのべる志位和夫委員長=18日、静岡県熱海市

 代議員および評議員のみなさん、全国のみなさん、おはようございます。(「おはようございます」の声)

 私は、中央委員会を代表して、綱領一部改定案の討論についての結語を行います。

個性と多様性が輝き、相互にリスペクトしあう感動的な討論

 まず討論全体の特徴ですが、3日間の討論で、88人の同志が発言しました。47都道府県のすべてから発言がありましたが、これは、2000年の第22回党大会いらい20年ぶりのことであります。(拍手)

 この大会での討論は、一人ひとりの個性が輝き、多様性が輝き、相互にリスペクトしあう、素晴らしい感動的な討論となったのではないでしょうか。(拍手)

 そして、綱領一部改定、野党連合政権、強く大きな党づくり――三つのテーマが一体に議論され、豊かなハーモニーを奏で、歴史的大会にふさわしい充実した討論となったのではないでしょうか。(拍手)

 討論での発言を希望された同志は、201人に及びます。用意した発言原稿があれば事務局に届けていただきたいと思います。新しい中央委員会の責任で、今後の活動に生かすようにします。

 大会へのあいさつ、来賓あいさつ、中央委員会報告のインターネットでの視聴は、党内外で6万2千人、史上最多の規模となり、大会への期待と関心の高さを反映するものとなりました。全国から558通の感想文が寄せられました。

 大会初日に行われた3野党・2会派代表・ゲストによるあいさつは、この3年間の共闘の質的な発展、お互いの信頼関係の深まりを、生き生きと示すものとなりました。全国から寄せられた感想文を読んでも、「涙が込み上げてきた」など、全党から強い感動をもって受け止められています。温かい連帯の気持ちを寄せてくださったすべての来賓の方々に、重ねてお礼を申し上げたいと思います。(拍手)

綱領一部改定案が、すでに大きな力を発揮している

 3日間の討論では、綱領一部改定案が非常に活発に討論され、深められました。結語で、いくつかの点をのべておきたいと思います。

 まず強調したいのは、綱領一部改定案が、すでに大きな力を発揮していることが、討論のなかでさまざまな角度から語られたということです。

 綱領一部改定案が、党員拡大をはじめ党建設の新たな力になっていることが多くの同志から報告されました。中国に対する規定の見直し、新たに明記されたジェンダー平等、気候変動抑制などが、これまでにない広い方々、とくに若い方々に、党への新鮮な共感・信頼を広げていることが語られました。

 この半年で党員を2倍に増やしている学生支部の支部長の同志は、約1年半、アメリカで生活した経験から、「アメリカでは、若者を中心に社会主義が広く受け入れられている」とのべつつ、綱領一部改定案が、若い世代を結集する大きな力になっていることを語りました。一部改定案で、中国の覇権主義を許さないという立場が明確にされ、「ソ連・中国=社会主義」という先入観を取り除くことによって、「今の日本には希望が持てない、誰もが人間的で豊かに成長できる社会にしたいという若者の思いを、資本主義を乗り越えた先にある未来社会にむすびつけることができる」とのべました。

 若い同志のみなさんから、「政治は変わらない」「いまの社会はあまりに生きづらい」と感じている若者が、綱領に出あうことで希望を見いだし、大きく成長し、民青同盟や党に迎え入れている経験が、次々に語られました。一部改定される綱領が、若い人々の心に響き、若い人々の思いにこたえる大きな力をもっていることが、討論を通じて明らかになったのではないでしょうか。(拍手)

 綱領一部改定案は、党外の広い方々にも共感を広げています。

 岩手県の達増拓也知事は、大会へのメッセージを寄せてくださり、紹介されましたが、そこに、次のような所感を添えてくれました。紹介します。

 「日本共産党綱領一部改定案にかかる所感 世界全体の歴史の流れの中で、今自分たちがなすべきことを考えるというのは、政治のあるべき姿です。私も勉強させていただきたいと思います」

 「政治のあるべき姿」と評価していただきましたが、たいへんうれしい評価ではないでしょうか。(拍手)

 綱領一部改定案は、すでに大きな生命力を発揮しています。

 私は、これが大会で正式に採択され、わが党の綱領として確定すれば、わが党の行く手を照らす羅針盤として、また多くの国民に党の姿を伝えるうえでも、巨大な力を発揮するものと確信するものであります。

中国に対する綱領上の見直し――批判は、大義に立ち、節度をもって行う

 中国に対する綱領上の規定の見直しについて、討論で議論がかわされました。

 一部改定案が提起した中国に対する綱領上の規定の見直しについて、中央委員会報告では、全党討論で出された質問、疑問にこたえる形で、解明を行いました。討論でも、全国からの感想でも、報告の内容が全面的に受け止められ、深められたと思います。今回の綱領見直しについて、「十分に慎重に対応してきた具体的な説明があり、党の誠実さを感じ、十分に納得した」などの声が、全国からたくさん寄せられたことは、うれしいことであります。

 討論でも感想でも、中央委員会報告がのべた「中国にどう向き合うか」について、とくに積極的な受け止めが語られたことが一つの特徴でした。

 報告では、この問題で三つの点を強調しました。一つは、「中国の『脅威』を利用して、軍事力増強をはかる動きには断固として反対する」こと、二つは、「中国指導部の誤った行動を批判するが、『反中国』の排外主義をあおりたてること、過去の侵略戦争を美化する歴史修正主義には厳しく反対をつらぬく」こと、三つは、「わが党の批判は、日中両国、両国民の本当の友好を願ってのもの」だということであります。討論で、「この姿勢に得心がいった」との発言が相次ぎました。全国からの感想でも、「非常にもっともだと思う」「よくわかった」などの受け止めが多く寄せられました。

 中国指導部の今日の誤りは、きわめて深刻であり、わが党は、事実と道理にもとづいて厳しい批判を行います。中央委員会報告では、「中国の党は、『社会主義』『共産党』を名乗っていますが、その大国主義・覇権主義、人権侵害の行動は、『社会主義』とは無縁であり、『共産党』の名に値しません」と表明しました。

 同時に、批判は、世界の平和と進歩という大義に立ち、日中両国民の真の友好という大義に立ち、節度をもって行います。日本共産党は、この立場を堅持していくことを、重ねて表明しておきたいと思います。(拍手)

核兵器禁止条約――全国の草の根からの運動が綱領改定に実った

 綱領一部改定案で新たに明記した核兵器禁止条約について、討論でも活発に議論がされました。

 広島、長崎の同志からも、反核平和運動に携わっている同志からも、一部改定案に対して強い歓迎の発言がされました。

 中央委員会報告では、カトリック・ローマ教皇の来日と発言についてのべましたが、青森の同志は、ローマ教皇の長崎・広島での発言の全文を掲載したのは「しんぶん赤旗」だけだったことを受けて、青森市のカトリック教会に「赤旗」贈呈の訪問をしたところ、教会のシスターの方々が、「赤旗」を見てたいへんに驚き、「発言(全文を)探していました」と贈呈に喜んでくれ、交流がはじまったことを報告しました。さらに、キリスト教の信者を党に迎えた経験を語りました。「核兵器のない世界」の実現のために、世界でも日本でも宗教者との共同を発展させる大きな可能性を感じさせる発言でした。神を信ずるものも、信じないものも、ともに手を携えて、この人類的課題の実現のために力をあわせることを、重ねて呼びかけたいと思います。(拍手)

 核兵器禁止条約の国連会議に党代表団の一員として参加したある同志は、実感を込めて次のように発言しました。

 「綱領一部改定案は、国際情勢を分析した理論的探究の到達であるとともに、実践的活動によって生み出された結果です。それは草の根から一人ひとりの党員と党組織のたゆまない活動を土台にしたものであり、その結晶だともいえます。その活動の一つひとつが今、世界とつながり新しい未来への展望を可能にしています」

 その通りだと思います。綱領一部改定案は、そのすべてが机上の議論だけでつくりだしたものではありません。それは、わが党の野党外交の経験と実感に裏付けられたものであり、その根本には、日本国民のたたかいがあるということを強調したいのであります。(拍手)

 核兵器問題についていえば、全国の草の根からの運動が、ヒバクシャ国際署名の一筆一筆が、綱領一部改定案に実ったことを強調したいと思います。全国の同志のみなさん、ここに確信をもって、綱領を指針に、「核兵器のない世界」の実現のために力をつくそうではありませんか。(拍手)

ジェンダー平等――先駆性に確信をもちつつ、学び、自己改革する努力を

 中央委員会報告では、綱領一部改定案で新たに明記したジェンダー平等について、全党討論、党外の方からの意見も踏まえて、さらに踏み込んで党の立場をのべました。討論では、この問題についても、たいへんに活発な議論が行われました。この大会は、人類の進歩にとってきわめて重要なこの問題を、正面から真剣に議論した初めての大会となったという点でも歴史的大会になったと思います(拍手)。この問題についても、一部改定案と、中央委員会報告の立場は、積極的に評価していただけたと思います。

 党外の方々からも評価の声が寄せられています。同志社大学教授でジェンダー研究に情熱をもって取り組んでこられた岡野八代さんが、大会報告を聞いていただいて、ツイッターにその動画の一部を添付して、こういう投稿をされました。

 「志位さん、勉強してる(笑い)。ここ数年、どんどん進化してる、共産党」

 ちょっと照れくさいんですが(笑い)。さらに、つぎのメッセージを寄せてくれました。読み上げて紹介します。

 「ジェンダーを見つめることは、自らの来し方を奥深くまで探り、問い直すことだと考えています。今回共産党が、ジェンダー問題に取り組むことを党の方針の中心に掲げられたことは、日本社会に巣食う性差別や不平等を変革するとともに、大きく自己改革にも取り組まれるのだと理解しました。まるで新しい政党が誕生したかのような感動を覚えました(どよめき)。共に、一人ひとりがより暮らしやすい社会を目指して頑張りましょう」(拍手)

 たいへんにうれしい評価であります。(拍手)

 討論のなかで、参議院選挙を候補者としてたたかった2人の女性の同志のこの問題での発言は、印象深いものでした。一人の同志は、自身の身近で起こった性暴力に反対する「#MeToo」の声が原動力となって、ハラスメントや性暴力根絶のための「ハラスメント撲滅プロジェクト」に取り組んだ経験を語り、「綱領一部改定案にジェンダー平等がもりこまれたことを大きな感動を持って受け止めました」とのべました。

 もう一人の同志は、幼少期から、また職場で、「女のくせに」と言われ続けてきたことを語り、「ジェンダー問題は、私自身のこれまでの生き方・経験と無関係ではなく、私自身が苦しめられてきたということに気づきました。ジェンダー平等を求めるたたかいは、まさに自己改革であり、自己解放そのものです」と語りました。

 私は、参議院選挙で、お二人とご一緒に訴える機会がありましたが、お二人が、街頭演説のなかで、それぞれの自らの経験、つらい思いと重ねて、政治を変えようという訴えを行ったことを、胸が熱くなる思いで聞いたことを思い出します。

 この問題では、報告でものべたように、戦前・戦後のわが党の女性差別撤廃のためのたたかいの先駆性に確信をもちつつ、学び、自己改革する努力が大切であります。

 トランスジェンダーであることをカミングアウト――自ら明らかにし、地方議員として奮闘している同志の発言は、胸を打つものでした。この同志は、40年前にゲイと思われる青年に偏見をもった対応をしたことを反省を込めて語った80代の党員の話とともに、レズビアンの党員から、「支部会議で否定されるような発言があり、説明されても理解してもらえない」と涙声で訴えられたという話を語り、次のようにのべました。

 「今回、綱領一部改定案で、『性的指向と性自認を理由とする差別をなくす』としっかりと示されたからには、これまで、日本共産党は、個人の尊厳や、また、人権を守るために、綱領をよりどころにして不屈のたたかいを続けてきたわけですから、こうした残念な事例についても、必ず克服できると信じております」

 全党の同志のみなさん。お互いに学び、自己改革を行い、この同志の信頼に、全党がこたえようではありませんか。(拍手)

 この点にかかわって、全党討論のなかで出された一つの意見にこたえておきたいと思います。それは、1970年代、「赤旗」に掲載された論文などで、同性愛を性的退廃の一形態だと否定的にのべたことについて、きちんと間違いと認めてほしいというものです。これは当時の党の認識が反映したものにほかならないものだと思います。これらは間違いであったことを、この大会の意思として明確に表明しておきたいと思います。(大きな拍手)

 ジェンダー平等社会をつくることは、女性や多様な性をもつ人々がその力を発揮できる社会をつくるだけではありません。男性もふくめて、すべての人間が自分らしくその力を存分に発揮できる社会をつくる大きな意義をもつものであります。

 そして、わが党自身が、ジェンダー平等を自ら実践してこそ、ジェンダー平等社会をつくるための貢献をしていくことができる――このことをお互いに胸に刻んで力をつくそうではありませんか。(拍手)

中国に対する綱領上の見直しは、綱領全体に新たな視野を開いた

 次にのべたいのは中国に対する綱領上の見直しと、綱領全体の組み立ての見直しの関連の問題です。

 私は、中央委員会報告で、「中国に対する認識の見直しは、綱領全体の組み立ての見直しにつながった」とのべました。この点について討論でも深められました。そこで結語で、さらに少し踏み込んで、理論的な問題を整理してのべておきたいと思います。

 この問題での結論として強調したいのは、中国に対する綱領上の規定の見直しが、綱領全体に新たな視野を開いたということであります。

 今回の綱領一部改定の作業のプロセスを報告しますと、私たちは、この間の中国の変化と現状にてらして、中国に対する綱領の従来の規定を削除することがいよいよ必要になってきたと考え、まずここから改定の作業を始めました。

 この作業を始めてみますと、それは、この規定の削除にとどまらず、綱領の全体の見直しを求めるものとなりました。そこをつきつめて作業をすすめていきますと、この改定は、21世紀の世界、未来社会の展望にかかわって、次の三つの点で、新しい視野を開くものとなったのであります。

植民地体制崩壊を「構造変化」の中心にすえ、21世紀の希望ある流れを明記した

 第一に、20世紀に進行し、21世紀に生きた力を発揮している「世界の構造変化」の最大のものが、植民地体制の崩壊と100を超える主権国家の誕生にあることを、綱領上も明確にし、いっそう端的に押し出すことになりました。

 現綱領を決定した2004年の第23回党大会では、20世紀に起こった世界の構造の変化として、(1)植民地体制の崩壊が引き起こした変化とともに、(2)二つの体制――すなわち資本主義と社会主義が共存する時代への移行・変化をあげました。いわば“二つの構造変化が起こった”という見方にたっていたのが、これまでの綱領の世界論でした。

 一部改定案は、中国に対する規定の削除にともなって「二つの体制の共存」という世界論そのものについて、もはや過去のものとなったとしてこれを削除しました。

 そのことによって、植民地体制の崩壊が文字通り「世界の構造変化」の中心にすえられ、綱領にもそのことを明記することになりました。そして21世紀の新しい流れとして、新たに綱領第9節を設け、核兵器禁止条約、平和の地域協力、国際的人権保障などの動きを、植民地体制の崩壊という「世界の構造変化」がもたらした希望ある変化として明記したのであります。

 こうして、中国に関する規定の削除は、21世紀の希望ある新しい流れを綱領に明記することにつながったということを、まず強調したいと思います。(拍手)

資本主義と社会主義の比較論から解放され、本来の社会主義の魅力を示すことが可能に

 第二に、資本主義と社会主義の比較論から解放されて、21世紀の世界資本主義の矛盾そのものを正面からとらえ、この体制をのりこえる本当の社会主義の展望をよりすっきりとした形で示すことができるようになりました。

 2014年の第26回党大会では、“社会主義をめざす国ぐに”が、世界の政治と経済に占める比重が高まるもとで、「いやおうなしに資本主義国との対比が試される」という提起を行いました。人類が直面する死活的諸問題――「人民が主人公」という精神、人民の生活の向上、人権と自由の拡大、覇権主義を許さない国際秩序、核兵器廃絶や地球温暖化の解決などについて、「資本主義国との対比において、『社会主義をめざす新しい探究が開始』された国ならではの先駆性を発揮することを、心から願う」と、この大会で表明しました。

 しかし、中国についていえば、ここであげたどの問題でも何らの先駆性も示されたとは言えませんでした。むしろ深刻なゆがみや逆行が進んだのであります。

 こうしたもとで資本主義と社会主義の比較論が残されていますと、「中国に比べれば、欧米諸国がまし」というように、資本主義の矛盾が見えづらくなる結果にもなりました。また社会主義の本当の魅力も見えづらくなるという問題がありました。

 今回の一部改定案が、こうした比較論から解放されて、世界資本主義の矛盾そのものを正面からとらえ、本来の社会主義への展望、その魅力を正面から示すことができるようになったことも、大きな意義があるものだと考えるものであります。(拍手)

社会主義革命の世界的展望にかかわるマルクス、 エンゲルスの立場が押し出せるように

 第三に、「発達した資本主義国での社会変革は社会主義・共産主義への大道」という命題を堂々とおしだすことができるようになりました。

 これはマルクス、エンゲルスの本来の、当然の立場でした。8中総の提案報告でのべたように、マルクス、エンゲルスは、資本主義をのりこえる社会主義革命を展望したときに、当時の世界で、資本主義が最も進んだ国――イギリス、ドイツ、フランスから始まるだろうと予想し、どこから始まるにせよ当時の世界資本主義で支配的地位を占めていたイギリスでの革命が決定的な意義をもつことを繰り返し強調しました。

 しかし、不破同志が発言でのべたように、これまでの綱領では、資本主義的発達が遅れた状態から出発して、「社会主義をめざす新しい探究を開始」している国が、世界史的な流れとして存在しているという認識であったために、簡単にその断定をくりかえすわけにゆかない状況がありました。

 今回の一部改定によって、その状況は根本から変わりました。社会主義革命の世界的展望にかかわるマルクス・エンゲルスの本来の立場を、正面から堂々と押し出すことができるようになったのであります。(拍手)

 こうして中国に関する規定の削除は、綱領の全体の組み立ての根本的な見直しにつながり、綱領にきわめて豊かな内容を付け加えることになり、その生命力をいっそう豊かなものとする画期的な改定につながりました。

 全国の同志のみなさん、今回の綱領一部改定のこうした理論的な関連の全体をつかんで、これからのたたかいに大いに生かしていこうではありませんか。(拍手)

綱領一部改定案の修正について

 最後に、綱領一部改定案の修正について報告します。

 全党から寄せられた修正提案を慎重に吟味しました。

 中央委員会としての修正案は、みなさんに文書で配布した通りであります。合計8カ所ですが、そのほとんどは、文章の表現をより適切にし、整合性をはかるというものになっています。

 若干説明しますと、綱領第4章13節〔国の独立・安全保障・外交の分野で〕4項の「歯舞諸島・色丹島」という表記は、「歯舞群島・色丹島」に修正します。かつては「諸島」「群島」の両方が使われており、国土地理院も「諸島」としていましたが、元島民などから統一してほしいという要望があり、国土地理院も2008年から「群島」に統一しました。現在は、地図帳や教科書も「群島」と表記しています。領土問題にかかわる重要な地名でもあり修正を行いました。

 第4章13節〔経済的民主主義の分野で〕4項の環境とエネルギーについて、原子力発電所をなくすことは法制上は「廃止」となりますので、表記も「廃炉」から「廃止」へと修正を行いました。もちろんさまざまな国民運動などで「廃炉」という要求を掲げてたたかうことは、当然でありますが、綱領上の規定は「廃止」ということにいたしました。それから温室効果ガスについては、現在の国際的な目標は「実質ゼロ」であり、表記を正確にしました。

 以上が、綱領一部改定案の修正についての中央委員会としての提案であります。

一部改定される綱領を手に、日本の未来を語り合う一大運動をおこそう

 全国の同志のみなさん。綱領一部改定によって綱領の生命力は一段と豊かに発展させられました。

 この新しい綱領を国民のなかで大いに語り、日本の未来を語り合う一大運動をおこすことを最後に心から呼びかけるものであります。(拍手)

 いま世界でも日本でも「資本主義の限界」ということが、立場の違いをこえて、さまざまな形で語られています。

 今年、1月1日から、日本経済新聞が、「逆境の資本主義」と題する9回連載の特集を行いました。「資本主義の常識がほころびてきた。……格差拡大や環境破壊などの問題が噴き出す。この逆境の向こうに、どんな未来を描けばいいのだろう」。こういう書き出しで開始された連載で、私も期待して読みました(笑い)。「日経」なりに、資本主義が陥っている「逆境」ぶりを描き出しました。しかし、この連載が最終回に出した結論はこういうものでした。

 「乗り越えるべき課題は山積しているとはいえ、この先も資本主義に代わる選択肢はない」

 これはさみしい話ではないでしょうか(笑い)。「逆境」を認め、論じながら、未来を語ることができない。これがこの連載の最後の結論だったのです。

 しかし、私たちは、明確な選択肢――社会主義・共産主義という希望ある選択肢を持っているではありませんか(拍手)。もちろん、すぐにそれを求めるわけでなく、まずは資本主義の枠内での民主主義革命を実現するというのが、わが党のプログラムですが、いま世界資本主義が深い矛盾に陥っているもとで、それをのりこえる未来社会への展望を語れる政党は、日本共産党をおいてほかにないことに、誇りと確信をもって進もうではありませんか。(大きな拍手)

 一部改定される綱領を手に、日本の民主主義革命の展望、そして社会主義的未来の魅力を大いに語ろうではありませんか。(大きな拍手)

 以上をもって綱領一部改定の討論についての結語とします。(拍手)


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