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2020年1月19日(日)

阪神大震災語り継ぐ

兵庫・保険医協会 25年の集い

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(写真)震災や原発事故などの議論をする参加者と講演者ら=18日、兵庫県西宮市

 震災体験を語り継ぎ風化させず、新たなつながりを広げようと兵庫県保険医協会と同会西宮・芦屋支部は18日、兵庫県西宮市で阪神・淡路大震災25年の集いを開き、160人が参加しました。

 兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科科長の室﨑益輝氏が「阪神・淡路大震災25年の検証」と題し講演しました。室﨑氏は、復興の検証が不十分であるとし、生きた教訓を引き出すために検証の必要性を強調。復興の課題として▽短期的に生活・住宅の回復▽中期的に安全の獲得・防災▽長期的に社会の改革・構築―などについて、復興状況と残された課題を指摘しました。阪神・淡路では住宅再建が優先され防災・まちづくりなどの課題が残され、避難所の環境が劣悪であることや、復興計画策定の住民参加と民主的運営、法制度などの問題点を示しました。

 南相馬市の堀有伸・ほりメンタルクリニック院長が、東日本大震災後のメンタルヘルスについて、小出裕章・元京都大学原子炉実験所助教が福島原発事故について講演しました。

 保険医協会西宮・芦屋支部の広川恵一副支部長らが被災者支援、医療、復興やアスベスト被ばくなどへの取り組みと課題を報告。参加者の質問に答え、議論しました。


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