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2020年1月15日(水)

第28回大会 共闘する野党・会派などからあいさつ

立憲民主党国対委員長 安住淳さん

縮まった距離 その先に政権

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 山宣こと山本宣治は治安維持法の改正に反対し、1929年に開催された帝国議会での反対演説を準備していた折、右翼の男に刺殺されました。

 山本宣治は1928年の第1回衆議院普通選挙で京都2区から初当選しました。

 昭和初期の日本は軍国主義に進み、言論は弾圧され自由は許されず、多くの人々が貧困にあえぎました。山本宣治は、社会の片隅に追われた人々のために命を燃やし、政治家としての人生を全うしたのです。

 「山宣ひとり孤塁を守る。だが私は淋(さび)しくない。背後には大衆が支持してゐるから」。この山本宣治の言葉は大山郁夫先生が書き残しました。そして今、日本共産党の国会控室に掲げられております。この書の写しが、穀田国対委員長を経由して私の議員会館にも飾ってあります。

 確かに皆さんと私の間に個々の政策、考え方について見解の相違はあります。しかし10年前、5年前、選挙協力が本格的に始まった3年前、さらに今日と、その距離はグンと縮まりました。

 失礼を顧みず申し上げるならば、そびえたつ山からようやく皆さんに降りてきていただいた。同時にわれわれも、常に弱者に寄り添う視点を持ち続ける政治姿勢を、皆様から教えられてきました。

 今後お互いの距離をさらに縮めていき、国会運営や国政選挙で一体感のある協力をしていきましょう。そうすれば、自然とその先に政権が見えてきます。

 今日、安倍1強政権の中で平和憲法の理念が捨て去られ、集団的自衛権の一部行使が容認されました。「桜を見る会」や森友・加計事件に見られるように、長期政権の弊害が見られます。格差社会も進み、都市と地方の格差も拡大しています。

 平和で公正で平等な社会が目の前で崩れ落ちていく姿を、われわれは座視するわけにはいきません。山本宣治が貫いた、常に大衆とともに生き大衆のために立ち上がる信念を胸に刻み込みながら、皆さんと一緒にたたかっていきたいと思います。


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