しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年1月11日(土)

安倍政権倒し希望ひらく

全労連・春闘共闘旗びらき

写真

(写真)全労連・国民春闘共闘合同新春旗びらき。あいさつするのは小田川全労連議長=10日、東京都文京区

 全労連と国民春闘共闘委員会は10日夜、東京都内で2020年合同新春旗びらきをおこない、各界・各層から260人が参加しました。

 主催者あいさつした全労連の小田川義和議長は、「戦後75年の節目に、第3次世界大戦という言葉がめぐる状況に強い怒りを覚える」と、中東での米国の行動とそれに追随して自衛隊を派兵しようとする安倍政権を批判。「戦争の年にさせないため力を合わせよう」と呼びかけました。

 安倍政権が「桜を見る会」やカジノなど疑惑にまみれる一方、市民と野党の共闘で民主主義や個人の尊厳を大切にする新しい政治の姿が見えてきたと指摘し、「新たな政治の実現で要求実現の扉を開ける年にしよう」と強調しました。

 全労協の中岡基明事務局長と日本共産党の志位和夫委員長、市民連合の中野晃一上智大学教授、新日本婦人の会の米山淳子会長、農民連の笹渡義夫会長が来賓あいさつ。

 中岡氏は「最低賃金や賃上げ実現、ハラスメントなど人権侵害のない職場をつくろう」と訴えました。中野氏は「安倍政権は事実上、憲法を壊す政治をおこなっている。私たちは“革新”の本義に戻り、人々の尊厳が守られる社会を具体的に語っていこう」と強調しました。

志位委員長があいさつ

写真

(写真)あいさつする志位和夫委員長

 あいさつした志位委員長は、「安倍政権を徹底的に追及するとともに、国民に希望の持てる新しい選択肢を示していく年にしていきたい」と述べました。

 安倍政権の「桜を見る会」疑惑、カジノ汚職、自衛隊の中東沖派兵について野党が徹底追及していくことを確認していることを紹介。桜疑惑について「真相を徹底追及し、首相をやめさせるまでやる」と強調しました。

 自衛隊派兵について安倍政権が、米政権の攻撃を国連憲章違反といえず、自衛隊派兵にしがみついていると批判。「戦争の当事者になろうとする動きを断固食い止めていきたい」と力をこめました。

 希望を国民に示すという点について「市民と野党の共闘を大きく前進させ、野党連合政権に道を開いていきたい」と表明。野党間で三つの方向での認識の一致―(1)憲法にもとづき、立憲主義、民主主義、平和主義を回復する(2)格差をただし、暮らし・家計応援第一の政治にきりかえる(3)多様性を大切にし、個人の尊厳を尊重する政治を築く―がつくられていることを紹介し、「連合政権をつくる意思を確認し、魅力ある政策をつくりあげて、国民に希望ある政権の選択肢を示すよう頑張りたい」と語りました。

 志位氏は、「市民と野党の共闘を発展させるうえで、全労連が果たしている役割は極めて大きい」と強調。原発ゼロの市民運動を支え、総がかり行動実行委員会をつくったことが今日の前進をつくりあげたと言及。「市民と野党の共闘を土台で支え、推進力になってきた全労連のみなさんが春闘でも大きな成果を収めることを心から願っています」と述べました。


pageup