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2020年1月8日(水)

きょうの潮流

 京都を訪れるたびに不思議に思うことがあります。京都駅はいつも外国人の観光客であふれています。さぞや京都の経済は活気づいているのかと思えば、そうでもありません▼京都府の調査によると2018年の京都市の観光入込客数は5275万人。外国人宿泊客は約450万人と5年で4倍。観光消費額は約1兆3千億円で過去最高。ところが、京都の経済を支えている99・7%の中小企業の7割は赤字。事業所の減少率は20の政令指定都市でワースト2位です▼観光客が京都市で消費しても、お金が市内で循環していないのです。京都では高級ホテルの建設が目立ちます。道路の四つ角が、コンビニ、外食チェーン店などに占められている光景をよく目にします▼お金が東京などの本社・本部に吸い上げられているのです。それでも門川現市政は高級ホテルの誘致を推進し2兆円を超えるといわれる北陸新幹線の延伸など、地元業者には仕事が回らない大型事業にばかり熱心です▼2月2日投票の京都市長選に「つなぐ京都2020」から出馬表明した弁護士の福山和人さんは「経済を活性化させたかったら庶民にお金を回したらええ」ときっぱり。「私ら庶民はお金を持つとすぐ使う。家族でご飯食べよか、久しぶりに服買おか。そうやってお金が回っていく」▼財界や自民党主導で国家プロジェクトを推進したい門川陣営の「負けたら、市庁舎に赤旗が立つ」との攻撃にも福山さんの反論は小気味よい。「僕が市長になったら建つのは保育所や」


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