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2019年12月25日(水)

知りたい聞きたい

株高 なぜ富裕層が大もうけ?

所得高いほど保有増える

  公的マネーが投入されて株価が上がると、なぜ富裕層が大もうけするのですか?(東京都・読者)

  富裕層ほど多くの株式を保有して資産を運用しているからです。政府の調査(総務省「2014年全国消費実態調査」)によると、年収1000万円以上の世帯が保有する貯蓄(預貯金や保有する金融商品の合計)は2849万円。内訳は預貯金1608万円(56%)、株式など有価証券は517万円(18%)、生命保険その他724万円(25%)となっています。

 この調査で最も年収が低い164万円未満の世帯が持つ貯蓄のうち、有価証券の比率は7%しかありません。有価証券の比率は所得が高くなるほど高まります。富裕層は生活に直接使わなくていいお金があるので、金利の低い預貯金より有利な株式などで資産を運用します。総務省の調査は、世帯年収の最高額を1000万円以上としていますが、さらに上の階層では有価証券の保有がもっと増えるはずです。

 株式は市場で売買され、価格が変動します。公的年金積立金の25%は日本国内の株式で運用されています。日銀は、株式で構成される投資信託(投資家からお金を集め、まとめて運用する金融商品)を年6兆円も買っています。安倍晋三政権が株式市場に公的マネーを大量投入し、株価をつり上げる政策をとっているからです。公的年金積立金と日銀が株式市場に投入した公的マネーは今年9月末時点の推計で69兆円にのぼります。株式市場の時価総額の11%に当たります。株価は安倍政権下で2倍に上昇しました。

 株価が上がれば株を持っている人の資産が増えます。値上がりした時点で売れば、差額をもうけることになります。株の売買差益にかかる所得税率は15%(住民税を含めると20%)と、欧米諸国に比べて低く抑えられ、税制上、株取引が優遇されていることも株式投資に有利に働いています。(2019・12・25)


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