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2019年12月23日(月)

きょうの潮流

 あのラスベガスよりも巨大なカジノ産業がアメリカにあることを知りました。およそ240もの部族が500件以上を経営。総収益は全米の商業カジノの収益を上回る「インディアン・カジノ」です▼迫害され、保留地と呼ばれる辺境の地に追いやられた先住民族。国家からの支援は行き渡らず、貧困と差別のなかを生きてきました。そこから抜け出すために、州の税制や法の適用が制限される保留地で始めたのがカジノでした▼その歴史や社会を研究する野口久美子さんの著書『インディアンとカジノ』に教わりました。生活環境の向上や自治がすすむ一方で、格差による部族間やコミュニティー内の分裂も。みずからカジノに入り浸る姿もあり、ギャンブルに対する社会の目も厳しい▼なによりも本来、先住民の自治を保護すべき国の責任があいまいにされるなど、行く先が懸念されています。カジノ全体も頭打ちで衰退化の傾向に。だいたい人の不幸の上に成り立つ産業に未来はありません▼きのう雨交じりのなか、横浜の山下公園にカジノ建設を止めようと市民らが集まりました。ここは横浜市が誘致をねらう場所。民意を問わず突然かじを切った林文子市長や、国ぐるみでギャンブル化を推し進める安倍政権への批判が次つぎと▼金が金を呼ぶ退廃した世界に群がり、暗躍する人たちは住民や法などお構いなしです。町やくらしを壊すな、自分たちのことは自分たちで決める。各地で響く反対の声。この日本のどこにも、カジノはいらない。


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