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2019年12月22日(日)

主張

20年度の軍事費

米追従でどこまで増やすのか

 安倍晋三政権が20日に決定した2020年度当初予算案で、軍事費は過去最大の5兆3133億円(米軍再編関係経費などを含む)となりました。これに先立ち、安倍政権が13日に決めた19年度補正予算案にも軍事費4287億円が盛り込まれており、このうち約9割の3807億円は本来、20年度当初予算案に計上すべき兵器などのローン返済に充てられます。これを合わせると、実際の20年度の軍事費は5兆7000億円規模に達します。国民生活関連予算を圧迫し、周辺諸国との軍事緊張を高める軍拡路線を軍縮の方向に抜本的に転換することが必要です。

海外で戦争する軍隊へ

 今回閣議決定された20年度当初予算案で、軍事費は安倍首相が12年末に政権復帰して以降、8年連続の増額となります。過去最高額を更新したのも6年連続で、初めて5兆3000億円を突破しました。しかも、高額兵器の購入費などを翌年度以降に分割払いする後年度負担(ローン残高)が膨張し、補正予算へのつけ回しが常態化しており、実質的な軍事費はさらに膨らんでいます。

 20年度時点のローン残高は、その一部を19年度補正予算案に前倒し計上しているにもかかわらず、過去最大の5兆4310億円となります。20年度当初予算案の軍事費を上回る深刻な事態です。

 安倍政権下で急増し、軍事費を押し上げている大きな要因となっているのが、米政府の「対外有償軍事援助」(FMS)による米国製兵器の購入です。

 20年度当初予算案のFMS調達額は4713億円に上ります。19年度補正予算案に計上されている兵器などのローン返済分3807億円のうち1773億円もFMSによる調達分です。

 「バイ・アメリカン(米国製品を買え)」を掲げ、日本に兵器の購入拡大を迫るトランプ米政権の言いなりになってきた結果です。

 20年度の軍事費は、安倍政権が18年末に決定した新たな「防衛計画の大綱」(新大綱)とこれに基づく「中期防衛力整備計画(19~23年度)」(中期防)の2年度目に当たります。新大綱・中期防の重大な特徴は、日米同盟の一層の強化とともに、「専守防衛」を建前としてきた自衛隊を「海外で武力行使する軍隊」へと変貌させるため、違憲の敵基地攻撃能力の保有につながる兵器の導入が盛り込まれていることです。

 20年度の軍事費には、護衛艦「いずも」を空母化する改修費(31億円)や、同艦に搭載する米国製最新鋭戦闘機F35Bの取得費(6機、793億円)が初めて計上されました。長距離巡航ミサイル(136億円)をはじめ、いずれも米国製のF35A戦闘機(3機、281億円)やKC46A新型空中給油機(4機、1052億円)なども増強します。「宇宙作戦隊」の創設など新たな領域での軍拡にも乗り出そうとしています。

民意無視の予算撤回を

 米国から導入するミサイル迎撃システム「イージス・アショア」は、秋田、山口両県の地元住民らの反対で配備地が決定していないにもかかわらず、ミサイル垂直発射装置の取得費など関連経費129億円を盛り込みました。沖縄の米軍辺野古新基地の建設費も840億円を計上しています。民意を踏みにじる予算は撤回すべきです。


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