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2019年12月20日(金)

トランプ大統領 弾劾訴追

米下院可決 史上3人目

 【ワシントン=遠藤誠二】米連邦下院本会議は18日、トランプ大統領の弾劾訴追案を野党民主党議員による賛成多数で可決しました。大統領が弾劾訴追されるのは、17代のアンドルー・ジョンソン氏、42代のビル・クリントン氏に次ぎ3人目。年明けにも上院で弾劾裁判が始まります。

 弾劾訴追案で問われたのは、ウクライナ疑惑に関する大統領の「権力乱用」と、議会の調査協力を拒否した「議会妨害」の二つの条項。採決結果は「権力乱用」で賛成230、反対197、「議会妨害」で賛成229、反対198でした。

 上院では与党共和党が多数を握り、弾劾裁判でトランプ大統領が罷免される可能性は高くありません。

 ペロシ下院議長(民主)は18日、「もし今、私たちが行動をおこさないのなら義務を放棄したことになる。大統領の無謀な行動が弾劾を余儀なくしたのは悲劇だ」と語り、弾劾訴追は米国の憲法と民主主義、安全保障を守るため必要なことだったと指摘しました。

 トランプ大統領は米北中部ミシガン州での集会で「この無法で党派心あらわな弾劾は、民主党にとって政治的な自殺行為だ」と批判しました。


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