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2019年12月16日(月)

校閲の目

うんざり

 第4次安倍晋三再改造内閣が発足してからわずか1カ月の間に、経済産業相と法相が「政治とカネ」をめぐる問題で相次いで辞任、文部科学相の「身の丈」発言などの暴言も飛び出し、揚げ句の果ては首相主催の「桜を見る会」での税金の私物化と国会での虚偽答弁、資料廃棄などウソと隠ぺいの政治に国民はうんざりしています。

 「うんざり」を日本国語大辞典で調べると、江戸時代の国語辞書「俚言集覧」(りげんしゅうらん)では「ウンジハツル」の「ウン」から、戦前の辞書「大言海」では「ウンズアリ」が語源ではないかとしています。いずれも「いやけがさす」という意味の「倦(う)む」「倦んず」からできた言葉とされます。江戸の町民も権力者の横暴にはうんざりしたのでしょう。

 この「倦む」は、いまでも「倦まずたゆまず努力する」のように使われます。「途中で投げ出したりせずに最後までやりきる」「コツコツ努力していく」という意味です。11月の日本共産党第8回中央委員会総会でも、「積極的な支持者をうまずたゆまず増やしていく」「党建設にうまずたゆまず力を注ぎ」と使われました。

 うまずたゆまず日本共産党を大きくし、草の根からの国民の世論とたたかいで野党連合政権への道を切り開くことが、うんざりした安倍政権を退陣に追い込む道です。(河邑哲也)


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