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2019年12月13日(金)

COP25inマドリード

「変えるのは人々」

政治家・企業トップは、行動していると見せかけてきた

グレタさん、参加よびかけ

 【マドリード=遠藤誠二】スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(16)は11日、スペインの首都マドリードで開かれている国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)で演説し、地球温暖化を阻止するのは「われわれ人々です」と述べ、行動に参加することを訴えました。


 国連会合での演説は9月にニューヨークの国連本部で開かれた気候サミットに次ぐもの。グレタさんは、世界の100の大企業が71%、G20諸国が80%の温室効果ガスを出し、世界の10%の富裕層が二酸化炭素(CO2)の半分を排出していると指摘。「一番危険なのは行動しないこと。政治家や企業CEO(最高経営責任者)は実は何もやっていないのに行動しているとみせかけてきた」と痛烈に批判しました。

 グレタさんは「(来年からの)10年は私たちの今後の未来を定義づけるもので、私たちは希望の兆しを見つけるのに必死になっています」「でも、私がみてきた希望はあります。それは政府でもなく企業でもなく、人々からのものです」と指摘しました。

 その上で、「人々は、起き上がる途中にありますが、(この問題で)一度、気が付いたら、われわれは変えることができます。私たちは変化に用意ができています」「それが希望です。なぜなら、私たちには民主主義があり、選挙時のみならず、いつもそれを持っているからです」「私たちの歴史の中で、すべての偉大な変革は人々からでした。私たちは待つ必要はありません。今すぐに変化を始めよう」と呼びかけ、大きな拍手をあびました。


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