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2019年12月6日(金)

横浜市長 直接質疑避ける

市民に背 カジノ推進

初のIR説明会

 横浜市は4日、カジノを中核とする統合型リゾート(IR)の市民説明会を初めて中区で開きました。林文子市長は、誘致は必要だと強調する一方、「市民の判断をあおぐべき」などの市民の質問にはまともに答えませんでした。


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(写真)林市長の説明を聞く参加者=4日、横浜市中区

 説明会は18行政区で順次開催されます。中区の申し込みは950人で抽選となりました。市が優先的に確保した自治会・町内会の会長分(約90席)と当選者は計437人で、そのうち376人が参加しました。

 林市長は、治安悪化やギャンブル依存症の対策について、カジノの床面積はIRの3%であり回数制限などの入場規制などを行うと説明。アトラクションの設置もあるとして「ファミリーで楽しむ市民の憩いの場としてのリゾート」だと弁明しました。

 質疑は参加者が質問書に書いた内容に答える方法で行われ、直接の発言は認められませんでした。「(反対の)市民の意見を無視して一方的に進めようとしている」との質問に、林市長は「日本型IRは良いものだと説明すれば理解が進むのでは」と強弁しました。

 説明会後の会見では「(誘致を)一方的に進めているとは感じていない」と主張。住民投票の実施は「今のところ考えていない」、誘致撤回についても「考えはない」と述べ、市民の声に背を向けました。


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