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2019年12月4日(水)

外見・服装の性差 ハラスメントです

#KuToo 指針への明記要請

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(写真)要請の概要を説明する石川優実代表(中央)=3日、厚生労働省内

 職場で女性へのパンプス着用の義務付けに抗議する#KuToo運動キャンペーンの代表、石川優実さんは3日、厚生労働省を訪問し、同省がまとめるパワハラ対策指針に、事業主が特定の外見・服装を特定の性別にのみ指示することがハラスメントに該当することを明記するよう要請しました。

石川優実さん会見

 記者会見した石川さんは、運動の概要を紹介。「大手通信会社は男性・女性問わずスーツ着用も含めた服装の見直しを始めた」と説明しました。

 この運動がきっかけとなり、報道各社が企業を対象にアンケートに取り組んだことや、航空会社、保険の営業などで女性にヒール靴の着用が義務付けられている実態が明らかになりました。

 石川さんらは新聞に意見広告を出し、英BBC放送「今年100人の女性」に石川さんが選出されるなど、内外で注目を集めました。

 しかし、同省がまとめたパワハラ対策指針素案に、パンプスや服装の要件が含まれておらず、石川さんは「ショックを受けた」。正式決定を前に要望書を提出することにしました。

 運動に取り組む川崎佳子さん=仮名=(52)は「3年前就職活動中にヒール靴で転倒。捻挫し、2週間松葉づえ生活だった」と実態を訴えました。

 石川さんは「訴える人は、ヒール靴をはかないことを選べない弱い立場の人。ジェンダーに関係なく、同じ労働条件で働く権利があるはずです」と強調しました。「厚労省のパブリックコメントに実態を寄せてほしい」とも呼びかけました。

 眼鏡の禁止や化粧をすることが女性に強要されている実態も明らかになりました。


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