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2019年12月1日(日)

患者の選択権無視だ

国立八雲病院移転 紙氏が批判

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(写真)質問する紙智子議員=21日、参院農水委

 日本共産党の紙智子議員は21日、参院農林水産委員会で、北海道で唯一の筋ジストロフィーや重症心身障害児・者の専門病院として知られる国立病院機構八雲病院の移転を“既定路線”として強行すべきでないと主張しました。

 独立行政法人国立病院機構が、八雲病院の機能を国立函館病院と札幌市の国立北海道医療センターに移転する計画を一方的に進めていることに、“患者の選択権や意思を尊重しないのか”などの批判の声が上がっています。一方、厚生労働省の公立・公的病院の統廃合計画(9月公表)に、同病院の移転先とされている函館病院が含まれていることが明らかになりました。

 紙氏は、患者や家族、病院関係者の意見には回答もなく、移転計画が“既定路線”として進められ、移転先の函館病院が統廃合対象になったことで、さらに不安が広がっていると指摘。あらためて患者や家族と話し合うよう求めました。

 小島敏文厚労政務官は「移転の趣旨や安全対策を丁寧に説明する」と答弁。紙氏は「丁寧に説明すると言うだけで、納得もなく進めようとしている」と批判し、強引な移転はやめるよう求めました。


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