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2019年11月22日(金)

最後までの奮闘で松本勝利を

高知知事選 志位委員長・枝野代表訴え

 最終盤に入った高知県知事選(24日投票)で、野党統一の松本けんじ候補の勝利を必ず勝ち取ろうと、日本共産党の志位和夫委員長、立憲民主党の枝野幸男代表は21日、高知市の中央公園前でそろって訴えました。志位氏は「残る3日間、共闘の力をフルに発揮し、頑張り抜いて、必ず逆転勝利を勝ち取りましょう」と力を込め、枝野氏は「くらしを守るのは松本けんじさん。だから、これだけ幅広い方々が、党派を超えて応援している。みなさんの力で、高知に新しい風を吹かせ、一人ひとりに寄り添う新しい政治をつくろう」と訴え。松本候補、志位氏、枝野氏が手を携えてアピールすると、盛大な拍手に包まれました。


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(写真)声援にこたえる(左から)広田、志位、松本、枝野、武内の各氏=21日、高知市

 松本候補は、「県知事選の勝敗が、国の政治を大きく変える巨大な一歩を踏み出すことになります。人口減少という高知の課題の根には国の政治がある。私を知事に押し上げていただくことが、国にモノ申すことになる」と強調。「農林漁業、再生可能エネルギーを育て、医療、介護、保育の雇用を守り、高知の隅々でくらし続けられる、『だれ一人取り残さない』県政をつくっていく」と表明しました。

 枝野氏は「松本けんじさんを、あとひと押し、ふた押し、背を押して、(相手候補に)追いつき、追い越したい。そのために高知にきた」と表明。「くらしに寄り添う、高知に住む『だれ一人取り残さない』政治をすすめるリーダーを選ぼう」とよびかけました。選対本部長の広田一衆院議員も訴えました。

 志位氏は、野党党首をはじめ、52人の国会議員が応援に入るなど、共闘がかつてない広がりになっていることや、応援に駆け付けた国会議員から異口同音に「いい候補者ですね」と声をかけられていることを紹介。高知新聞の世論調査で、新知事に望む資質の37%が「県民の声をよく聞く人」でトップだったと紹介し、「松本けんじさんこそ、県民が求めている知事の姿を体現している候補者ではないでしょうか」と訴えました。

 その上で志位氏は、選挙戦を通じて、三つの争点が浮き彫りになったと語りました。

 第一が教育問題です。松本候補が、教員を増やし、県版学力テストをなくして、先生が子どもに向き合えるようにすることを掲げていることを紹介し、「テスト漬け教育は、子どもから学ぶ喜びを奪い、先生から教える喜びを奪っています。みんなの力で変えましょう。松本けんじ知事で、“子育てするなら高知がいいね”と言われる県政をつくりましょう」と語りました。

 第二が、福祉の問題です。相手候補は「行政経験」を売り物にしているが、大阪府副知事のときにすすめたことは国保料の大幅引き上げだったと批判。「こんな『行政経験』などお断りです。松本知事の誕生で、子どもの均等割の廃止、国保料の大幅引き下げを実現しましょう」と力を込めました。

 第三が、「桜を見る会」です。今年の招待者1万5千人のうち、安倍首相枠が1千人、官邸枠が1千人、自民党枠が6千人にのぼるなど、「税金を使った公的行事の私物化は明らかです」と批判。さらに安倍後援会主催の「前夜祭」の参加費が5千円と、あまりに安すぎるうえ、「明細書もない」としていることを告発し、「もはや逃げることはできません。野党共闘で徹底的に追及していきます」と力を込めました。

 志位氏は、「消費税増税、農業破壊の政治を押しつけながら、血税で買収とは許せない。こんな政権には、もうお引き取り願おうではありませんか。全国の国民は『退場の審判を下したい』と願っていますが、それを今、選挙で示せるのは高知県のみなさんだけです。松本けんじさんの勝利で、安倍政権に引導を渡しましょう。自由民権運動の発祥の地・高知から『日本の世直し』ののろしをあげようではありませんか」と訴えると、大きな拍手に包まれました。


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