しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年11月2日(土)

声上げれば政治動く

さらなる政権追及へ結束

野党が緊急全議員集会

 6日間で2人の主要閣僚が辞任し、大学入試への英語民間試験をめぐって萩生田光一文部科学相が憲法に反する「身の丈」発言をするなどの事態を受け、日本共産党、立憲民主党、国民民主党、衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」、社民党の5野党・会派は1日、国会内で「野党緊急全議員集会」を開きました。各党の党首・代表者がそろってあいさつ。萩生田文科相が同日、英語民間試験の導入延期を表明したことについて、「野党結束の大きな成果だ」「声を上げれば政治は動く」と述べ、安倍政権を徹底追及する決意を固め合いました。


写真

(写真)「安倍政権を倒そう」とこぶしを挙げる野党各党会派の議員=1日、参院議員会館

 日本共産党の志位和夫委員長は、民間試験の導入延期を「全国の高校生、受験生をはじめとする国民のたたかいと、野党の結束した共闘の大きな成果だ」と強調。萩生田文科相の辞任を求めました。

 菅原一秀前経済産業相、河井克行前法相の辞任をめぐっては、「第2次安倍政権発足以降、10人目だ。安倍晋三首相は『任命責任は私にある』と言いながら、ただの一度も国会できちんと説明していない」と批判し、「今度こそ、国会の場で徹底的に首相自身の責任を究明していこう」と呼びかけました。

 さらに、「安倍政権のモラル破壊には二つの根っこがある」と指摘。森友・加計問題と安保法制の強行を挙げ「この根っこを断つ必要がある。野党が力を合わせて安倍政権を倒そう」と訴えるとともに、埼玉、岩手両県知事選に続き、高知県知事選でも野党共闘で勝利しようと力を込めました。

 立民の枝野幸男代表は、民間試験の導入延期について「声を上げれば政治は動くという民主主義の本来の姿を久々に取り戻すことができた。野党は、連携し力を合わせることがいかに大きな意味をもつかを今回、証明できた」と強調しました。

 国民の玉木雄一郎代表は「力を合わせれば民主主義は動くことを国民に示すことができた。これからも全ての分野で力を合わせ、民意を届ける、民意が届く政治を実現するために頑張ろう」と呼びかけました。

 社保の玄葉光一郎幹事長は「教育の機会均等、地方を大事にするという、われわれの共通の理念に関わるテーマで成果を挙げたことが非常に大きい。ぜひこれを選挙も含めてつなげていけるように頑張ろう」と訴えました。

 社民党の福島瑞穂副党首は「『身の丈』発言は、国民の暮らしを見ず、無視する安倍政権の一つの象徴だ。国民の現実からかけ離れている安倍政権をやめさせるべく、野党と国民で力を合わせよう」と力を込めました。


pageup