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2019年10月24日(木)

“内閣府から漏えいない”

衆院委 野党追及に担当相

 森ゆうこ参院議員(国民民主党)が政府に通告した国会質問の内容が漏えいした問題をめぐり、23日の衆院内閣委員会で野党議員が政府に真相究明を迫りました。北村誠吾地方創生担当相は「内閣府から漏えいした事実はない」「問題ない」と開き直りました。

 流出したのは予算委員会に備え森氏が政府に通告した質問内容。質問前日のインターネット番組「虎ノ門ニュース」で高橋洋一・嘉悦大教授が通告書を「見た」として森氏を批判し、問題が発覚しました。

 立憲民主・国民・社保・無所属フォーラムの今井雅人議員は、質問が事前漏えいし批判されたのは「遺憾」だと自民党の森山裕国対委員長が述べたのと「同じ認識か」と質問。北村氏は今回の事案で質問内容を変更させたわけではなく「問題となることはない」「(質問権の侵害とは)認識していない」と強弁しました。

 北村氏は、森氏が参考人招致を求めた国家戦略特区ワーキンググループの原英史座長代理に内閣府職員が質問内容を送付し、原氏が高橋氏にメールや電話で内容を伝えたと説明。内閣府から漏えいした事実はないとして、同府からの漏えいがあれば「責任を取る」と述べました。

 今井氏は、高橋氏が番組内で言及した「図」は内閣府が原氏に送付した資料にはなく、「その図と思わしきものは森議員が質問の際にだした資料の中にある。なぜ高橋さんは質疑が始まる前にこの図を知っていたのか」と矛盾点を追及。北村氏は「コメントする立場にない」と繰り返すだけでした。

 同会派の柚木道義議員も「内閣府から漏えいした疑念を払しょくするどころか疑惑が強まった」「政府の有識者会議の座長代理が情報を漏えいし質問権を侵害した問題だ」と批判しました。


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