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2019年10月22日(火)

福祉施設 泥かき出そう

台風19号 共産党後援会ボランティア

埼玉・川越

写真

(写真)泥を持ち上げるボランティアの人たち=21日、埼玉県川越市

 台風19号の記録的豪雨で埼玉県川越市の越辺(おっぺ)川やその支流・小畔(こあぜ)川の堤防が決壊しました。1900ヘクタールが浸水。特別養護老人ホームで一時120人が建物の2階に取り残されました。自閉症の子どもらを支援する施設「社会福祉法人けやきの郷」も広く浸水。多くの支援が求められています。(遠藤寿人)

 「土砂かき、土のう袋入れ」―。市社会福祉協議会が提起した21日のボランティア活動です。日本共産党川越市後援会はボランティアを募集。川口知子、こんの英子両市議を先頭に約15人が参加しました。防塵(ぼうじん)マスク、ゴーグル、ゴム手袋…の格好で、角スコップを持って施設に。

 施設の泥は高さ2メートルまで達し、ソファなど家財道具は外に出されたままでした。泥は茶色の田んぼの土と元あった黒土が混ざり合い粘土質に。わらや草が絡みつき、角スコップにへばりつきます。作業は難航。汗だくになり「やっと1メートル分の土砂がかき出せた」との声も。

 泥の悪臭にも苦しめられながら、作業は一人が泥を持ち上げ、もう一人が土のう袋の口を開けて待ちます。半分ほど、たまったところで「土のう袋が重くてもてない」との声も。

 ボランティアに初めて参加したという市内の農家夫妻。「簡単な重機でも使わないと減らないよ。“人海戦術”だけでは、いつ普通の生活に戻れるのか心配です」と話します。

 施設の一帯は越辺川のほか入間川、小畔川、大谷川の四つの川が合流する付近です。

 大工の男性(71)もボランティア活動は初めて。「18年前も水が上がった。ここは川の合流地点。堤防のかさ上げを絶対してもらわないと困るね」と厳しく指摘します。


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