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2019年10月20日(日)

福島県議選(31日告示 11月10日投票)

共産党伸ばし命守る

現有5議席確保 7議席へ

 台風19号による甚大な浸水被害が出ているなか、目前に迫った福島県議選(31日告示、11月10日投票)。日本共産党は、「国民の苦難を軽減する」立党の精神を発揮し、救援活動に組織をあげて奮闘するとともに、「県民の命を守る県政は、この党を大きく伸ばしてこそ」と全力で訴えています。(福島県・野崎勇雄)


“苦難軽減”の精神発揮し

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(写真)(左から)丸本、吉田、宮川、神山、宮本、大橋、ふるかわの各県議予定候補

 台風19号災害対策本部を立ち上げた日本共産党中央委員会。18日には、本部長の志位和夫委員長が被災地域を訪ね、避難している人たちから被害の実態や切実な要望を聞いて回り、「暮らしと生業(なりわい)が再建できるように全力を尽くします」と表明しました。

 これに先立ち、党福島県救援対策本部(本部長=町田和史県委員長)と党県議団は、県内の被災地を回り、現地調査をもとに、15日に県に緊急要望を行いました。

 翌16日には、党県委員会が県議選政策を発表。住宅再建の県独自の助成制度づくりや、消防職員数を本来の基準値並みにするため全県で1000人増やすなど、災害に強いまちづくりを緊急提案しました。神山えつこ県議団長は「“住民の苦難あるところ日本共産党あり”の立場で全力を尽くす。それが県政を変える力になる」と述べました。

 福島県は、東日本大震災・東京電力福島第1原発事故の影響で今も大変な状況が続いています。

 関西電力の原発マネー還流事件も、原資が電気料金と国民の税金です。福島の事故で止まった原発を、原発推進に執念を燃やす安倍自公政権が再稼働の動きを強めるなかでの衝撃的な事件。悲惨な事故に遭った福島県民の怒りはとりわけ強く、「事件の徹底解明に政府は責任を果たせ」との声が噴出しています。

くらし応援、原発ゼロ貫く

 県議選で、自公両党は、日本共産党の5議席(交渉会派の基準)を崩そうと、福島市区で自民党が3議席から2議席増を狙い、いわき市区では、公明党が元衆院議員を2人目の候補者として擁立し、共産党追い落としのシフトを敷いています。

 日本共産党は、党県議団の値打ちを鮮明にして現有5議席を絶対確保し、7議席へ躍進をめざします。

 政策では、県民の暮らしを直接応援することを第一に掲げ、学校給食費の無料、バス・電車の無料パスやタクシー代補助など高齢者の足を守り、高くて払えないと悲鳴が上がる国保税を大幅に引き下げ、最低賃金を直ちに1000円に引き上げ、原発ゼロと再生可能エネルギーを推進することを求めています。

 共産党が発表した「県民が希望を持てる福島県へ~5つのプラン」の実現に要するのは約300億円。県当初予算の約2%と、財源も示して実現に全力を挙げています。

 県民の運動を力に、願い実現までとことん頑張るのが党県議団です。県独自で18歳までの医療費無料を実現したほか、学校教室のエアコン設置を繰り返して要求し、実現にこぎつけました。学校給食費無料を4年前、公約に掲げ、県民の運動と連携して県内の半数を超える32自治体で補助が実現し、喜ばれています。

 党県議団は原発ゼロの立場をぶれずに貫いています。共産党だけが紹介議員になった福島県内の原発全基廃炉を求める新日本婦人の会の請願を全会一致で採択。東電第2原発の廃炉を求め続け、ついに決定させました。

 市民と野党の共闘の推進力として活動を強め、県議会でも「10月からの消費税ストップ」の請願などに国政野党の議員と一緒に賛成しました。

住民置き去り県政変える

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(写真)道路が陥没した現場を見る宮本県議(左手前)ら=13日、福島市大波

 いま福島県は、福島イノベーション・コースト(国際研究産業都市)構想に3年間で2300億円以上、これからも青天井に税金をつぎ込もうとするなど、不要不急の大型事業に熱中しています。

 一方で、特別養護老人ホームの待機者が約1万人、保育所の待機児童率は全国ワースト10。原発事故が追い打ちをかけ、いまだ4万2000人余が避難し、人口が16万人も減少しました。農林漁業も震災前に回復しないままです。原発ゼロを言わないどころか避難住民への支援を打ち切り。東京の国家公務員宿舎に避難している自主避難者を追い出すため、県が提訴する異常ぶりです。

 県政を支えるのが議会で過半数を占める自民・公明両党。学校給食費無料、再稼働反対、憲法9条改定に反対、消費税10%ストップを内容とする県民の請願にもことごとく反対しました。

 学校給食費無料に取り組む新日本婦人の会県本部の村上裕美事務局長は話します。

 「新婦人のアンケートで2番目に多かった要求が経済的負担軽減策です。給食費は子ども1人で月約5000円と学校に払うお金では一番高く、無償化したら保護者は本当に助かります。請願に賛成してくれるのは共産党だけです。ぜひ議席を増やしてほしい」


 日本共産党の予定候補者は次の通りです。

 〔福島市(定数8)〕宮本しづえ(67)、〔郡山市区(同10)〕神山えつこ(64)、〔いわき市区(同10)〕宮川えみ子(73)、吉田えいさく(60)の4氏=いずれも現=が議席を絶対確保し、〔伊達市・伊達郡区(同3)〕大橋さおり氏(28)=新=が現有議席を必ず引き継ぐと大奮闘。〔須賀川市・岩瀬郡区(同3)〕丸本ゆみこ(57)、〔会津若松市〕(同4)〕ふるかわ芳憲(68)の2氏=ともに新=が初議席をめざします。


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