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2019年10月18日(金)

台風19号被害

道路に並ぶ災害ゴミ

水戸

 台風19号で那珂川などが氾濫した水戸市飯富(いいとみ)町では17日、浸水した家屋の片づけをする住民や、一部通行止めとなっている国道123号の路面整備や汚泥処理を行う業者などが行き交いました。

 道路の両脇には浸水したベッドや椅子、たんす、冷蔵庫などの災害ゴミが立ち並び、同町はようやく水が引き始めたものの、粉じんが辺り一面に立ち込めました。

 「畑が全部水に漬かってしまった」と話すのは農家の男性(79)。定植した白菜や、来月初めに収穫を迎えるショウガを汚泥が覆いました。「野菜は全部廃棄だよ」。1台200万~600万円の農業用乾燥機も、3台のうち1台が水に漬かり処分することに。「これ1台で高級車が買える。壊れたからにはゴミにするしかない」と肩を落とします。

 収穫したコメは台風が来る前に業者に売ったため被害は少ないものの、倉庫に保管していたコメが浸水。農業用冷蔵庫も処分するといい、「農機具や野菜の被害は今のところ800万円ほど」と話します。「食事は娘や兄弟におにぎりを持ってきてもらい助かっている。地区で80年過ごすが浸水は3回目。今回の被害はひどい」

 県内では、河川の氾濫などで同市をはじめ大子町や常陸大宮、常陸太田両市などで甚大な被害が出ています。(茨城県・高橋誠一郎)


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