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2019年10月11日(金)

台風接近に「不安」

全国災対連 千葉県調査

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(写真)日本共産党の笹生町議(右端)から被災の実態を聞く調査団=9日、鋸南町

 災害被災者支援と災害対策改善を求める全国連絡会(全国災対連)と東京災対連は、台風15号が千葉県に上陸してから1カ月になる9日、千葉県の被災地を調査しました。

 調査団は、甚大な被害を受けている鋸南(きょなん)町を訪れました。町役場正面玄関は天井崩落のため出入りできない状態です。

 日本共産党の笹生あすか町議から被害の実態を詳しく聞きました。同町議は「家屋被害は半壊が307棟、一部損壊が1961棟、床上浸水は7棟、床下浸水が9棟に及んでいる。仮設住宅を望む声が出ているが、今のところ賃貸住宅などを借り上げる『みなし仮設』で対応するなどめどがたっていない」と述べ、農業・漁業被害も深刻だと訴えました。

 台風19号が接近していることから、「高齢者を多く抱える町民は不安を抱えている。いまは恐怖しかない」と深刻な実情を語りました。

 調査団は、鋸南町保田漁港、勝山漁港、同町岩井袋の住宅被害、君津市長石の東電鉄塔倒壊現場、市原市五井の市原ゴルフガーデンのネット支柱倒壊現場などを訪れ、被害の実態を調査。東京災対連の阿久津光さんは「1カ月もたつのに復興には程遠い。19号台風でさらに被害が増幅すれば“政治災害”というしかない」と感想を述べました。(日本共産党国民運動委員会・高瀬康正)


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