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2019年10月8日(火)

隙突き主導 大石取る

囲碁新人王戦 孫七段 有終V

写真

(写真)小池芳弘四段(右)に連勝し第44期新人王になった孫喆七段。後方は立ち会いの溝上知親九段=7日、東京都千代田区の日本棋院

 決着局となった7日の第44期新人王戦決勝三番勝負第2局は、序盤からのっぴきならない激しいたたかいが繰り広げられ、白番の孫喆(まこと)七段(23)が黒番・小池芳弘四段(21)の大石を取り、黒からの猛反撃をかわして勝ち切りました。

 本局は小池四段が先番で右上、右下を小目とし、白の孫七段は第1局同様、2連星でのスタート。黒は右辺白16ツケを手抜いて黒17の三々から左上の形をきめ、黒37から争点は右辺にうつり、激しいたたかいがつづきました。

 白が88から黒模様の右上を白地とすると、黒は111・113で右下を大きな黒地としました。

 ところが白は116から一気に激しいたたかいでコウ争いに勝って、黒の大石を仕留め優勢を築きました。

 黒は135、141を足掛かりに中央下の白石を大きくのみ込もうと猛攻撃。白はここを犠牲にしながら左上の黒石も取り勝勢としました。

 優勝で新人王戦卒業を決めた孫七段は「序盤から読みが必要な碁だった。右上で打ちやすくなったと思ったが、その後も難しかった」と対局を振り返りました。

 小池四段は「決勝まで残れたことを自分の実力だと自信をもち、来期以降も優勝をめざしてがんばりたい」と奮起を誓いました。

 立ち会いの溝上知親九段は「右辺で始まった攻め合いから黒に不用意な一手(71・73)があり、それをとがめた白がペースを握り、上辺で狙いの攻撃が決まりました」と評しました。

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