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2019年10月5日(土)

きょうの潮流

 「数は力なり」。絶大な権勢を誇った故・田中角栄首相の言葉ですが、これを最悪の形で具現化してきたのが、きょうで20年を迎える自民・公明両党の連立です▼4割台の得票で7割の議席を得る小選挙区制。その下で得た虚構の多数で、歴代の自公政権は国民多数の声を踏みにじり、数々の悪政を積み重ねてきました▼とりわけ、安倍自公政権下での横暴ぶりが加速しています。特定秘密保護法、安保法制、共謀罪法、カジノ推進法、数々の社会保障や労働法制改悪、そして2度にわたる消費税増税…数えたらきりがありません▼文字通り「数の暴力」で悪政を進める安倍自公政権は、国民と政治の距離を大きく広げてしまいました。どんなに反対の声をあげても数の力で押し切られる、どうせ政治は変わらない…。無力感を生み、国政選挙での投票率の低下をもたらしています▼どうすれば自公政治を終わらせ、この国に希望をもたらすことができるのか。苦闘の中で見いだされた答えが、市民と野党の共闘を足場とした、野党連合政権構想です。4日、開会した臨時国会。日本共産党の国会議員団総会で、志位和夫委員長は「野党連合政権に道を開く国会活動にとりくもう」と訴えました▼「安倍政権を一日でも早く終わらせてほしい」。そうした声は、筆者の周囲でも日に日に高まっています。憲法や消費税など山積する課題で野党が共闘を深め、どこまで安倍自公政権を追い詰めていけるか…。この臨時国会は大きな試金石となります。


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