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2019年10月3日(木)

NHK経営委員長辞任を

放送語る会が要求「放送法違反の疑い」

 放送関係者や市民でつくる「放送を語る会」は2日、「『かんぽ不正問題』報道に関し、会長に『厳重注意』処分を行った経営委員会に抗議し、石原進委員長の辞任を求めます」との文書をNHKに提出しました。

 文書は、経営委が、番組制作にかかわって上田良一会長に厳重注意したという事実は、経営情報として明らかにされるべきなのに、議事録に記載もされず、公表されなかったのは、「NHKの視聴者市民に対する情報公開、責任説明の義務に反する」と指摘。日本郵政側の抗議を受けて、会長に「番組への統治の強化」を求めた経営委の対応は、「かんぽ不正問題」の取材にブレーキをかける恐れのある行為で、「取材過程に対する事実上の介入となった疑いがある」と強調しています。

 さらに、放送法32条は、経営委に、「放送番組は何人からも規律されることがない」とする同法3条に抵触する行為を禁じていることを指摘。「経営委の行為は、事実上放送法に違反する疑いがある」として、石原氏の辞任を求めています。

関西の5団体も辞任など求める

 NHKとメディアを考える会(兵庫)は9月28日に、NHK神戸放送局を通じて、石原経営委員長および上田会長の放送法の精神に反する対応に抗議し、直ちに辞任を求める要求書を提出しています。

 2日には、同会を含む関西の五つの視聴者団体の代表がNHK大阪放送局を訪れ、石原委員長の辞任と、上田会長に対し、郵政グループと経営委の圧力に屈して、自主自律を守れなかったことについて、視聴者と番組制作者に謝罪することを求めました。

 参加したのは、ほかにNHK問題大阪連絡会、NHK・メディアを考える京都の会、NHK問題を考える滋賀連絡会、NHK問題を考える奈良の会。


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