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2019年9月13日(金)

「公共サービス守れ」

フランス 医療労働者が集会・デモ

病床削減ストップ 人員増やし賃上げを

 【パリ=米沢博史】フランスの首都パリで11日、全国各地から集まった医師や看護師など医療従事者の代表約2000人が「民営化反対、公共サービスを守れ」「病床削減ストップ、人員増と賃上げを」などの要求を掲げ、集会を行いました。労働総同盟(CGT)医療・社会行動連盟が呼びかけたもの。夏季休暇シーズンが終わり、政府の“改革”に改めて反対ののろしをあげました。


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(写真)11日、パリで保健省までデモ行進する各地の医療労働者たち(米沢博史撮影)

 参加者は「看護師は疲れ、患者は危ない!」「患者とともに、あきらめない!」などと唱和し、救急サイレンを鳴らしメガホンで訴えながら保健省前までデモ行進しました。

 消防士代表が「人命救助のために日々たたかっている者同士、マクロン政権の金持ち優遇病から人間的で平等な公共サービスを守るためがんばろう」とあいさつすると、大きな拍手と歓声に包まれました。

 フランス南部のグラース市救急病院の看護師アンヌ・ストリカさんは、「救急患者を4~16時間も待たせたり、廊下で病床に寝かせたまま泊まらせたり、非人間的で心が痛むことばかり。私たちが病院に寝泊まりして対応しても間に合わない。人員と病床が根本的に足りない」と窮状を語ります。

 フランス東部ボージュ県のCGT書記長で、心理療法士のフリク・ドスサントスさんは、「精神科は一人ひとり違う患者を丁寧に理解しないと治療にならない。それなのに患者は増える一方、人員はどんどん減り危機的だ。政府が緊縮政策で公共サービスを敵視し、人員を増やさないためだ」と怒ります。

 集会には、フランス共産党と左翼政党「服従しないフランス」の国会議員も参加し、連帯のあいさつをしました。


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