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2019年9月11日(水)

移植サンゴ 3分の1死滅

辺野古 米軍新基地

9群体中3

 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設にともない防衛省沖縄防衛局が行ったサンゴのモニタリングで、現在土砂投入が行われている区域から移植した絶滅危惧種のオキナワハマサンゴ9群体のうち、3群体が死滅していたことがわかりました。

 死滅したのは昨年8月に移植した群体。うち1群体は3月から縮小が始まり、8月22日に死亡が確認されました。

 別の1群体は、今年7月の目視観察で物理的損傷を確認し、消失と判断。損傷部に食害や削り取られた形跡がないことから、防衛局は「台風で高波の影響を受けた可能性が高い」との見方を示しています。さらに、別の1群体の部分死が確認されています。

 防衛局は、移植先でもともと生息していたオキナワハマサンゴについても、おととしの秋ごろからモニタリングを開始していますが、この調査でも3群体の死亡を確認しています。

 未着手の区域(大浦湾側)で埋め立てを開始する前には7万7000群体を移植する必要があります。沖縄県は移植を許可していませんが、これが実行されれば、絶滅危惧種を含めたサンゴに破滅的な影響が出ることが予想されます。


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