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2019年9月1日(日)

油流出、避難長期化も

佐賀 大町町長と田村・仁比氏懇談

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(写真)被災者(右の2人)から被害状況を聞き取る(左へ)中山、田村、仁比、武藤、井上の各氏=31日、佐賀県大町町

 日本共産党の「九州北部大雨災害対策本部」の田村貴昭事務局長・衆院議員、仁比聡平前参院議員、地方議員らは31日、記録的大雨で大きな被害の出た佐賀県大町(おおまち)町を調査しました。被災者を見舞うとともに、要望を聞き、被害状況の把握に努めました。

 同町の被害は、県が把握しているだけで29日正午現在、床上浸水58軒、床下浸水143軒。鉄工所から大量の油が流出しました。一時、順天堂病院と老人保健施設の200人以上が孤立しました。

 水川一哉町長は「水が引いて自宅に帰っても油の臭いが耐えられず避難所に戻ってくる人が出てくるのではないか。長引くだろうから避難所の食事のメニューも考えないといけない」と話しました。

 田村氏は「災害救助法に関わる費用は全部国が持つので活用してほしい。災害応援職員の派遣は強く求めてほしい」と述べました。

 102人が避難する福祉保健センターを訪れ、被害の実態を聞きました。自宅が床上1メートルまで油混じりの水に漬かったという男性(80)は、妻と2人でテレビや衣類などを2階に上げて、避難所に来たといいます。仁比氏は「油に漬かった地域は他にありますか」、田村氏は「家に住めそうですか」と尋ねていました。

 一行は、油の回収作業が続く地区や、ボタ山の崩壊で土砂がため池を決壊させる恐れがある現場を視察しました。

 武藤明美、井上祐輔の両県議、中山初代町議、江原一雄西部地区委員長・武雄市議らが同行しました。


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